【対談】軽貨物ドライバーをガチで辞めたくなった話【配達員の本音】

軽貨物ドライバー

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こんにちは、わたなべです。

この記事を読んでいる方の中には、これから軽貨物ドライバーで稼働していきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、軽貨物ドライバーについて検索していると、『稼げる』という意見が多数ある一方で、『きつい』とか『やめとけ』といったネガティブな意見も散見されますよね。

では、軽貨物ドライバーの本当のところはどうなんでしょうか。

実は、先日ニシキチャンネルさんの動画の中で、この件についてお話しさせていただきました。ご興味ある方は以下からどうぞ。黒髪の方が僕です。

結論は、稼げるけどたまにキツいということです。このキツいと感じるポイントは人によって違います。

そこで今回は、現役ドライバーである二人のエピソードについてご紹介します。動画の内容を文章にまとめ、さらに深掘りしていきますので、是非最後までお読みください。

特に以下のような方の役に立てるよう、記事を作成しています。

  • 軽貨物ドライバーの仕事は正直どうなのか本音を知りたい方
  • 稼げるなら宅配の仕事に興味あるという方
  • 始めたはいいものの続けていけるかが心配な方

✅この記事の内容

  • 軽貨物ドライバーをガチで辞めたくなった話
  • 宅配は稼げる仕事!でも工夫が必要
  • 参入しやすい仕事でここまで高単価の仕事は他にない
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軽貨物ドライバーをガチで辞めたくなった話

ドライバーを辞めたくなったことは正直山ほどあるのですが、その中でも特にキツかったエピソードを動画の中で語っています。それぞれから出た意見は以下の通り。

  • わたなべ:12月の繁忙期の荷物が多すぎてすぐにでも辞めたかった(でもお金のためにはやるしかなかった)
  • ニシキさん:作りが難解すぎるマンションばかりのコースで配達が終わらない

それぞれ補足します。

12月の繁忙期の荷物が多すぎてすぐにでも辞めたかった

僕が軽貨物ドライバーになって初めて担当した現場の12月1日。お歳暮が配達できるようになるこの日から、繁忙期間が本格的にスタートし、ドライバーは1分1秒を争う時間との戦いが幕を開けます。

朝、営業所に行くと、荷物が満載になったカゴ台車がそこかしこに置いてあり、自分の車を停めるのも苦労する状態。すぐに配達端末に荷物情報を登録して積み込み、急いでアルコールチェックして出られる人から配達に出ていきます。

それまで、僕の1日の最高持ち出し(配達)個数が190個とかだったのですが、朝から最低200個は置いてあります。余計なことをしている暇はありません。とにかく朝から晩まで荷物を捌くことだけを考えます。ゆっくり休憩を取ってる時間は当然ないので、お昼は車を運転しながら食べます。

朝7時には来て積み込みスタート、夜は配達可能時間の9時までガッツリ行い、最悪配りきれなかったら翌日に回す、こんなサイクルが12月28日くらいまで続きます。正社員ドライバーは労働時間の制約があるので割と普段通りの休日を取れるのですが、我々のような業務委託には時間の観念が存在しないので、繁忙期シフトで週1休み。休日は死んだように眠り、翌日からはまた配達をくり返します。

1ヶ月間とは言え、こんな非人間的な仕事は一刻も早く辞めたかったのですが、当時の僕は労働マルチにハマった影響でお金が全くなかったんですよね…

■関連記事>>【DS-MAX】労働マルチで1年半働き続け貯金300万円溶かした話

ただ、何やかんやで繁忙期を乗り切ったおかげで、今まで受け取ったことのない高額な報酬と、荷物が大量でも動じない不屈の精神が身につきました(職業病)

え、もう一度やりたいかって?絶対やりたくないです!

作りが難解すぎるマンションばかりのコースで配達が終わらない

配達員にとって、最も時間が取られる建物といえば大型マンションです。配達は、車からお客様宅の玄関までが近いほど早く、遠いほど時間がかかります。集合住宅が巨大になるほど、どんどん時間が押していきます。

しかも、タワーマンションになると、入り口がいくつもあったり、メールコーナーの場所がエントランスの反対側にあったり、オートロックが二重になっていたりするので、サクサク荷物を捌くのは不可能なのです。

極め付けは、上層階と下層階の部屋番号が違う、入り口や乗るエレベーターによって行ける部屋が違う、タワマンが乱立していて部屋番号だけ見てもどこの棟に行っていいかわからない、みたいなことは日常茶飯事。住んでる人には住みやすい作りなんでしょうけど、配達する人間には不便極まりないことが多いんですよね。

初見の場合は新人とかベテランとか関係ありません。住人に部屋までのルートを聞いたり、エントランスの案内表示を見ながら自力で何とかたどり着きながら、建物の作りを覚えるしかありません。

ニシキさんが担当していたエリアは、一戸建てが全くないような、タワマンが乱立しているエリアです。僕も似たようなエリアを配達していたのでわかるのですが、荷物は全然減らないのに、時間だけがただただ過ぎていく、あの感覚は地獄です。しかも、午前中指定の荷物が大量にあると間に合いませんから、毎回お詫びしながら届けなくてはいけません。

焦りが焦りを呼ぶとミスります。間違った部屋の前に置き配してしまうとか、宅配ボックスの部屋番号を間違えて入力して取り出せなくなったりとかはあるあるです。僕は、部屋番号は合ってるのですが、別のマンションに届けてしまったこともあります…(あり得ん、と思いますが稀にあるのです)

今でこそマンションコースに入ったときは、どう攻略してやろうか!と楽しめる余裕ができましたが、新人さんだと太刀打ちできないでしょうね。ニシキさん、お疲れ様でした。

宅配は稼げる仕事!でも工夫が必要

ネガティブな話題から入ってしまいましたが、とは言え宅配は稼げる仕事です。前述した繁忙期は1ヶ月で82万円超売り上げることができましたし、年間で経費や税金、保険料などを全て支払っても、月平均で手取り30万円を達成することができました。

■参考記事>>僕が未経験からの軽貨物ドライバーで月の手取り30万円を稼いだ方法

ただ、がむしゃらに配達だけやっていれば稼げるのかと言うと、そうではありません。ちょっと工夫が必要です。

そこでこの章では、これだけは気をつけないと稼げない!と思うポイントについて述べます。まずは結論から、以下の通りです。

  • 委託会社と契約するのがスタート地点
  • 売上額は担当する現場で決まる
  • 自分で仕事を取る意識を持とう

それぞれ解説します。

委託会社と契約するのがスタート地点

宅配未経験者の方は、まず軽配送の委託会社と契約しましょう。その理由としては以下の通り。

  • 仕事を紹介してもらえる
  • 報酬が安定しやすい
  • リース車を借りられる

会社を辞めて、また別の仕事から未経験で軽貨物ドライバーに参入して、いきなり全ての仕事を自分で取って生活費を稼ぎだすって、結構ハードル高いですよね。

委託会社と契約してしまえば、仕事は用意してもらえますし、継続的に一つの現場を担当させてもらえるので報酬は安定しますし、車も貸してもらえます。

その分、ロイヤリティや手数料は多く取られますが、たくさん配達してカバーしましょう。何より、初心者のうちは経験を積んで配達スキルを高めるのが重要です。品質が向上すれば自然と稼ぎやすくなっていきます。

軽貨物業界における業務委託とフリーランスの違い

個人事業主の軽貨物ドライバーにも、【委託会社と契約する派の人=業務委託】と、【大手配送会社(Amazonなど)やフードデリバリーと直契約する派=フリーランス】に分かれます。

一般的な感覚だと、どちらも業務委託ですし、どちらもフリーランスなのですが、俗にこんな分類をされていることがあるので、知っておいて損はないと思います。

理解しやすいように図解しました。

✅業務委託ドライバー

大手配送会社・委託会社・業務委託ドライバーの関係性

✅フリーランスドライバー

フリーランスドライバーと元請け会社の関係

ちなみに、それぞれの特徴をまとめると以下の通り。

仕事のタイプ仕事の取りやすさ人間関係単価車両代表的な稼働現場
業務委託安定希薄だが少しはあるやや安い貸与可ヤマト運輸
佐川急便
日本郵便
Amazon(デリプロ)
フリーランス不安定希薄(ほぼゼロ)高い自分で契約AmazonFlex
UberEats
出前館
PickGO
業務委託とフリーランスのドライバーの比較

日本の大手配送会社は、個人との契約をしていないケースが大半のため、ヤマトや佐川で働きたいとなると、委託会社への登録がマストです。

単刀直入に言うと、委託会社に守ってもらえるが単価が安いのが業務委託、完全に自己責任だが高単価なのがフリーランスとなります。未経験者は業務委託から始めるのが無難です。

売上額は担当する現場で決まる

軽貨物ドライバーの売上は、担当する現場に荷物が多いのか少ないのかでおおよそ決まります。

配達品質が高くても、やる気がMAXでも、残念ながら荷物がなければお金になりません。逆に、スキルがなくても、荷物が溢れているような現場に入れれば稼げます。

ではどうやって稼げる現場に入れるようにするかというと、以下のような動きが必要です。

  • 求人広告を見て報酬額をシュミレーションする
  • 面接の時に確認する
  • 横乗り研修で確認する

まず、どこかの委託会社に面接を申し込む時に、求人広告を見ますよね。すると、個建てなのか車建てなのかや、報酬例・ロイヤリティ・手数料などの記載がされています。こうした情報から、手取りがいくらくらいなのか、ある程度予測することができます。

この計算の仕方については、以下の記事で解説していますので、ご興味ある方は是非どうぞ。

■参考記事>>【脱サラ】失敗しない軽貨物ドライバーの始め方【未経験で不安な方へ】

また、その情報を元に、面接官に報酬例を確認しつつ、荷物量が多く安定して稼げる現場に入れて欲しいと伝えておきましょう。

これはかなりの確率で希望を聞いてもらえるはずです。と言うのも、委託ドライバーが報酬に満足いっていない場合、すぐに辞められてしまうことを委託会社も理解しているからです。お金のために配達するわけですから、伝えるべきは伝えた方がいいです。

そして念押しですが、横乗り研修の時に先輩にも確認しましょう。現場の意見が一番信憑性があります。平月と繁忙期のリアルな金額を教えてもらえるはずです。意外と、委託会社の管理者に詳細を聞いていたことが、現場に入ったら違うことがあったりしますからね。

稼げていた現場でずっと稼げるわけではない

『今は』稼げている現場であっても、今後もずっと稼げるわけではありません。社会情勢や、元請け会社の業績などに左右されるためです。例えば、以下のような状況になると稼げなくなります。

  • 2024年問題を受け、元請け会社の業務効率化の結果、取り扱う荷量が減って、委託ドライバーに荷物が回ってこなくなった
  • 元請け会社の業績を黒字にするため、委託ドライバーの荷物に個数制限がかけられた
  • 元請け会社のコスト削減のため、低単価で仕事を受けてくれる委託会社が入って来た結果、自身が契約している委託会社ごと契約を切られた

僕も実際に、稼げていた時期、稼げなくなった時期、ある瞬間に委託切り、これら全部経験しましたが、割りと突然起こります。元請け会社の対応によって、収入の増減が起こりやすいのが現実なのです。

ここが軽貨物ドライバーにとっての泣きどころで、最大の懸念点です。ですので、いつ何が起きてもいいように準備しておくことが大切です。具体的には以下の項目で。

自分で仕事を取る意識を持とう

軽貨物ドライバーは個人事業主です。いくら業務委託契約を結んでいても、突然解除になるかもしれない身分です。ですので、自分を守るためにも仕事を取っていく意識を持つことが重要です。

たしかに委託会社と契約すれば、仕事を紹介してもらえる点では会社員の働き方に近くはなりますが、報酬まで保証してくれるわけではありません。

まず初めは、大手配送会社の委託として稼働しているのであれば、SD(正社員ドライバー)や拠点長と交渉して、荷物を多めに流してもらえるようにする、みたいなところがハードルが低く、できそうなところですよね。

他にも、フードデリバリーに登録して、配達中の待機時間や帰り道の途中で1件でも稼働するとか。僕がまさに今やっていますが、朝の時間や便待ちの時間を利用してブログ記事を書くとかですね(ちょっと敷居が高いですが)。

委託会社1社と契約してそこから仕事をもらうだけとか、フーデリやギグワークだけで稼ぐという状態は非常に危険です。委託会社も大手配送会社から委託切りを受けてしまえば、売上がなくなり、ドライバーの売上もなくなります。フーデリだって、いつまで単価が高い状態で稼働できるかわかりませんよね。

こうした状態を回避する意味でも、ドライバー業の他に、何かしらプラスアルファして、自分の価値を高めておくことが必要になります。

参入しやすい仕事でここまで高単価の仕事は他にない

自営業の中でも比較的稼いでいきやすいのが軽貨物ドライバーの仕事。しかし、キツい瞬間があるのも事実で、これから参入しようか検討している方の中には、「本当に自分が続けていけるだろうか」と心配になる方も少なくないと思います。

「最初はみんな配れない!継続したら慣れるよ!」なんて、投げっぱなしな意見は言いたくありません。時間内に迅速に、しかも正確に配達するのは、正直向き不向きがありますから。

ただ、運転免許があればOKで、一般的な会社員よりも報酬が高い仕事って、他にそうそうないんですよね。スーツを着て満員電車に乗って出社することもないですし、人間関係に悩まされることもほぼありません。僕のような、豆腐メンタルの人間にはメリットこの上ない仕事です。

だから、その分努力しようぜ!って思います。僕も最初は1日やって70個しか配れませんでしたが、10日目には190個配れるようになりました。ポイントを抑えれば意外とイケるものです。そうしたノウハウは以下の記事でまとめていますので、ご興味ある方は是非どうぞ。

■参考記事>>宅配初心者が早く配達するための3つの手順【まずは荷物を配りきる】

続けていけるか、と思うよりは、どうしたら続けていけるだろうか、って考えた方が前向きです。しかも、社会的にもドライバーは不足気味なので、実は結構チャンスだったりします。委託会社を複数回れば、自分に合った現場に出会えるはずです。まずは行動してほしいと思います。

このサイトでは、脱サラして軽貨物ドライバーになりたい、または宅配初心者の方向けに、多く情報発信していますので、是非別記事もご確認ください。

今回はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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