こんにちは、わたなべです。
『軽貨物での宅配の仕事』と聞いて、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。
僕は正直に言うと、『誰でもできる仕事内容で、マイペースで働けて、そこそこ報酬が高い仕事』というイメージを持っていました。
これから軽貨物業界に参入を検討している方も、「今の仕事がキツいからドライバーにでもやってマイペースで働きたいなぁ」とか「誰でもできる仕事で高単価なら最高じゃん」と考えているかもしれません。
先日こちらの記事で書いたように、僕も簡単な仕事を求めて宅配ドライバーになりましたが、初日で甘い考えは覆されることになりました。
そこで今回は、良くも悪くも軽貨物ドライバーの業務に対して、よりリアルに近いイメージを持っていただけるように解説していきます。
特に、次のような方に役立てるよう、記事を作成しています。
- 今の仕事がキツいので、「楽して稼げる宅配ドライバーでもやりたいなぁ」と考えている方
- 具体的にどんなスケジュールで働いているのか知りたい方
- 自分にドライバー業務が向いているのか知りたい方
✅この記事の内容
- 楽な仕事を求めるなら軽貨物宅配ドライバーにならない方がいい3つの理由
- 宅配ドライバーの1日のスケジュール例
- 軽貨物での宅配の仕事が向いているのはこんな方
楽な仕事を求めるなら軽貨物宅配ドライバーにならない方がいい3つの理由
まずは結論から述べます。
- 最初は思ったよりも多く配れない
- 体力の消耗が激しい
- 受取人からの無茶振りでメンタルをやられる
一つずつ解説します。
最初は思ったよりも多く配れない
荷物を積み込んで配達するだけのシンプルなお仕事なのですが、初心者はまず多くの個数を捌くことができません。
早く配達できるようになるためには、以下の能力が総合的に必要だからです。
- 効率的な荷物の積み込み能力
- 数ある荷物から配達する荷物だけを見つけ出せるピッキング能力
- 地図を見て瞬時に配達先を割り出せる能力
- 同時に2つ3つの処理ができるマルチタスク能力
不在濃厚な配達先のインターホンを押しながら不在票を書いたり、歩きながら荷物のバーコードを端末に読み込ませたりといったマルチタスクができると、配達が格段に早くなります。いかに立ち止まる時間を減らすかがポイントです。
上記はすぐにできるものではなく、経験を積むことで少しずつできるようになっていきます。
体力の消耗が激しい
配達業務は体力勝負です。現場によりますが、重い荷物(2L×8本の水ケースとか)ばかり運んだり、団地エリアで階段を何段も登ったりは日常です。
また、前述のように配達が早くないうちは、現場に最初に来て最後に帰るみたいな状況になりますし、ゆっくり休む間もなく次の日の配達がやってきます。
慣れてくると、うまく休憩を取れるようになりますが、初心者のうちはキツイかもしれません。
受取人からの無茶振りでメンタルをやられる
荷物の受取人の方の大半は良い方なのですが、稀に無茶振りをされることがあります。
例えば、「在宅してたのに不在票が入っていた。どうしても今日必要だから今から持ってこい。」と夜中に言われたりですね。
宅配ドライバーは接客業なので、立場としては弱いです。クレームが入らないよう細心の注意を払っている分、メンタルをやられることがあります。
宅配ドライバーの1日のスケジュール例
1日のスケジュール例を載せます。
- 7:00〜営業所に到着→荷物の仕分け&積み込み
- 8:001便の配達スタート
- 11:00営業所に戻り、積みきれなかった荷物を積み込み→1便の残りの配達
- 13:30〜14:00荷物の積み込み→2便の配達スタート
- 17:00〜18:00荷物の積み込み→3便の配達スタート
- 20:00〜21:001日の配達終了
多くの場合2便制と3便制の現場に大別され、1日の積み込み回数が2回なのか3回なのかが変わってきます。
荷物の中には時間指定がされているものがありますが、設定されている配達時間は絶対に守らないといけません。
このため、「早く配り切ったから早く帰れる」といったことがしづらくなっていて、時間の拘束が長くなる傾向にあります。
例えば、配達自体は18時までに終わるものの、19時〜21時の指定の荷物があるため待ってないといけない、などがあります。
稼ぐためには週5出勤は必要
まとまった報酬を得たいと考えている場合は、週5日は稼動日が必要です。
仮に、1日の売り上げが2万円だった場合、週5で10万円。4週で40万円です。ここから経費や税金の支払いを差し引くと、手取りは30万円も残りません。
報酬例の詳細は以下で解説していますので、ご興味ある方は是非どうぞ。
休日出勤の可能性が割とある
宅配の場合、基本的に毎日配達があります。土日休みが確約されているのは、企業に配達する仕事くらいです。
荷量が一時的に増えたり、出番のドライバーが体調不良だったりすると、急遽出勤の要請がかかることも覚悟しておいた方がいいです(外せない予定があるなら別ですが)。
ある程度「いつでも出られます!」みたいな人の方が重宝されます。日頃から断りすぎていると、シフトを減らされたりする可能性もなくはないです(シフト作成者も人間なので)。
軽貨物での宅配の仕事が向いているのはこんな方
過去に、求められるドライバー像について書きました。今回は、その時の内容も踏まえまとめてみます。
- 安全運転できる方
- 規則正しい生活を送れる方
- 報・連・相の意識がある方
- お金を稼ぐ必要のある方
- シフトに柔軟に対応できる方
以下で補足していきます。
ドライバーが一番守る必要があるのは安全
あえて言うまでもありませんが、安全第一が車に乗る人の義務です。
注意して運転するだけでなく、睡眠時間を確保したり、深酒は避けたりして、体調を整えることも仕事のうちです。
報・連・相が意外と重要
一人で仕事を取って完結している場合を除いて、ドライバー業務は基本的に配って終わりではありません。
業務開始や終了時、(仕事によっては)集荷時、また着車時間の遅れ、荷物についての問い合わせ、休日希望の連絡、車両の不具合取り締まりを受けた時などなど、意外と連絡を取ることは多いです。
僕は、駐禁の取り締まりを受けたものの、連絡しないまま後になって発覚し、かなり強く注意されたことがあります。
足りないよりは、些細なことでも連絡しておく癖をつけておく方が無難です。
お金を稼ぎたい方が最強
いろいろ述べましたが、お金がなくて稼ぐ必要のある人が最強です。
個建ての場合は1個でも多く配完しようとしますし、車建ての場合は1日でも多く出勤しようとします。
- 個建て:1個配達した場合の単価が決まっており、配達完了個数が多ければ多いほど報酬も増える。
- 車建て:配達開始から終了までの単価が決まっており、稼働時間数または稼働日数を増やすことで報酬も増える。
- 配完:配達完了のこと。不在などで荷物を持ち帰った場合、配完にはカウントされない。
つまり、お金を稼ぎたい人ほど、地図を覚えるのが早かったり、配達スキルが爆速で伸びたりします。
僕も本当にお金がなくて軽貨物ドライバーを始めました。初日、朝から晩まで配達してようやく70個でしたが、10日目には190個ほど配れるようになりました。
これから宅配業界へ参入を検討している方へ
この記事を読んでいる方は、これから軽貨物ドライバーとして宅配業界に参入しようと考えているのではないでしょうか。
EC需要はまだまだ伸びていますし、実際僕が稼働していても、ドライバーの数は全く足りてないなと感じますので、これから始める方にも十分稼げるチャンスのある仕事です。
しかし、現場によっては単価が低かったり、経費が嵩んでしまい、「思ったよりも手元にお金が残らない…」なんてことも起こり得ます。
そこで、そういった注意すべきポイントについて、別の記事でまとめました。僕ももちろん未経験から始めましたので、「最初から知っておきたかったなぁ」と感じた点についてまとめていますので、こちらから是非どうぞ。
さて、今回は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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