【やめた方がいい?】ディーラーの自動車保険が高いたった一つの理由

初めてのクルマ購入

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こんにちは、わたなべです。

みなさん、自動車保険ってどこで入っているでしょうか。ディーラーでお勧めされたのでそのまま加入した、という方もいれば、自分でネットで加入したという方もいるでしょう。

保険料だけで言えば、多くの場合インターネット保険の方が安いです。こう考えると、わざわざちょっと高い保険料を払ってまで、ディーラーで契約するメリットはないんじゃないかと思いますよね。

しかし、ディーラーで自動車保険を加入することには、明確なメリットがあるのです。

そこで今回は、元ディーラー営業マンで、自動車保険獲得件数で全国表彰を取ってきた僕が、ディーラーの保険料が高い理由と、保険加入するメリットについて解説します。

特に以下のような方の役に立てるよう、記事を作成しています。

  • どうしてディーラーで自動車保険加入すると高いのか疑問な方
  • ディーラーで自動車保険契約をするメリットについて知りたい方
  • 安心な保険に入りたいけど保険料は節約したいと考えている方
  • ディーラーの自動車保険料が高いたった一つの理由
  • 高い保険料を払ってでもディーラーで自動車保険に入る3つのメリット
  • インターネット保険で必要な補償を契約するのが最強

ディーラーの自動車保険料が高いたった一つの理由

いきなり結論ですが、ディーラーで契約する際の自動車保険料が高いのは、人件費や店舗の運営費が余分にかかっているからです。以下の図をご覧ください。

代理店型とダイレクト型自動車保険の違い

まず、自動車ディーラーが扱うような代理店型保険の場合、ユーザーが負担している保険料から、営業マンへのインセンティブや、代理店への販売手数料が支払われています。つまり、言い方は悪いですが、保険料の何割かは代理店や営業マンの儲けになっていて、その分までユーザーが負担しているのです。

何割かと言いましたが、具体的には保険料の5%は営業マンへ、25%は代理店に行っているイメージです。仮に、1年間の保険料が10万円だとしたら、そのうちの5,000円は営業マンのインセンティブ、25,000円は代理店の収入です。

一方で、WEB上でユーザー自身が申し込むダイレクト型自動車保険は、代理店や営業マンが存在しない分、余計に保険料を支払う必要がないため、コストを安く抑えられるということなのです。

先の例で言うと、代理店型保険で10万円かかる補償であっても、7万円程度で受けられるといったイメージです。

このように説明してしまうと、ディーラー保険は高いだけのように感じてしまうかもしれません。しかし、メリットもしっかりと存在しますので、以下で解説していきます。

高い保険料を払ってでもディーラーで自動車保険に入る3つのメリット

では、高い保険料を支払ってでもディーラーで自動車保険に加入すべきなのでしょうか。

結論としては、以下のどれかに魅力を感じるなら、ディーラーで加入すべきです。

  • 自分に合った内容の保険を組んでくれる
  • 万が一の際に事故現場まで来てくれる
  • ブランド保険に加入できる

それぞれ細かく解説していきます。

自分に合った内容の保険を組んでくれる

自動車保険って、内容についてよくわからないし、正直誰かに丸投げできるなら全部やって欲しいと思ってる方が大半なんじゃないかと思います。そんな方にはまさに、ディーラーで自動車保険を組んでもらうのがおすすめです。

営業マンも、自動車保険が月のノルマに設定されていることが多いため、喜んで相談に乗ってくれます。それに、ダイレクト型で自分で加入してしまうと、本当は合っていない契約内容だったなんてことがあるかもしれません(この辺りについては後述します)。

少し予算に余裕があるのであれば、プロに任せてしまうのが無難です。

事故受付から修理まで一貫してやってくれるのは大したメリットではない

ディーラーで自動車保険加入するメリットの一つとしてよく言われるのが、事故受付から修理まで一貫してできます、というのがあります。

たしかにこうした一面があるのは事実です。仮にネット保険で加入していた場合、事故のやりとりも自分でやらないといけませんから。

しかし、自分のお店で保険加入してくれている顧客にしか事故対応のサービスを提供しない営業マンがいるので、事故受付から修理までやってくれるのはメリット、みたいな発想が生まれてくるのです。

動きの良い営業担当者なら、自分の顧客が専業の保険代理店で入っていようが、ネットで契約していようが、事故の際にどうしたらいいかアドバイスをくれるものです。ですので、「一貫して…」みたいなことを言われたとしても、これは大したメリットではありません。

万が一の際に事故現場まで来てくれる

万が一事故を起こしてしまった時に、現場まで駆けつけてくれるというのが2点目のメリットです。

僕はこれが約束されるなら、保険料が2倍であってもディーラーで保険契約すべきだと思っているレベルです。というのも、この点が代理店で契約する最大のメリットだからです。

事故現場で、自分の代わりに事故対応してくれるというのは、それだけ特別なサービスです。ダイレクト型自動車保険で、ALSOKの人間が駆けつけてくれるみたいなサービスはあるのですが、事故対応を完璧にこなしてくれるわけではありません。

それだけ難しい技術だと言うことです。ちなみに僕は営業マン時代に徹底して現場に駆けつけていて、過去に事故対応のやり方について記事にしています。

■参考記事>>【ノルマ達成】自動車保険を今より2倍獲得する方法【ディーラー営業向け】

逆に、この事故対応ができませんという営業担当者だった場合、ディーラーで加入するメリットは薄まります。実際は、現場対応できない(と言うかやったことがない)営業マンの方が多いかもしれませんが。

ですので、ちょっと知識がある方は自分でダイレクト型で組んだ方がいいです。そんな方向けに、どんな保険に加入すべきなのか後述しますね。

✅事故時の駆けつけサービスについて

少し補足します。万が一の際に駆けつけてくれる存在として、ロードサービスがありますよね。JAFなどが代表的な存在なのですが、こういう方は現場に駆けつけてはくれるのですが、事故相手と話しをしてくれるみたいな業務は一切してくれないと思ったほうがいいです。

もっと言うと、保険会社の担当者が事故現場に駆けつけてくれることも一切ありません。オペレーターが事故受付をしつつ、相手と電話をしてくれるだけです。

ただ、車をぶつけてしまった側になってしまって、ただでさえ申し訳ない気持ちでいるのに、相手が強気で出てこられて心細い、みたいな状況ってあると思います。そのためにALSOKなどの警備会社のスタッフが、保険契約者の身を守るために駆けつけるというサービスは存在します。

ですので、本当に現場で事故対応してくれるのは、保険を扱っている担当営業マンだけなのです。

ブランド保険に加入できる

損害保険会社と自動車メーカーがコラボして、特別なサービスを提供してくれることがあります。このような商品のことをブランド保険と呼びます。

✅ブランド保険の概要

ディーラーで自動車保険に加入された顧客を対象に、車の修理額の一部を特別に補償するサービスの総称。このブランド保険を利用したとしても、保険を使ったとはカウントされないため、等級には全く影響しません。

一例として、ホンダのディーラーで自動車保険を加入すると、対象車両の年式や車種問わず、窓ガラスの破損やキズを30,000円まで補償してくれます(1,000円は顧客自己負担)。また、ホンダの新車であれば、バンパーやドアミラー、落書きなどの損害にも補償対象が拡大されます。

以上のように、ブランド保険を利用することで、高額になりがちな車の修理費用が割安になります。結果的に保険を使用せずに済む機会が増えるため、保険料を抑えることにつながるというわけです。

こうしたブランド保険は、専業の保険代理店やダイレクト型では付いてきません。ですので、修理工場を持っているディーラーならではのサービスと言えます。

長期契約できるのもディーラー保険の強み

もう一つ、ディーラーで自動車保険に加入するメリットとして、2年〜3年の長期契約を結べるというのがあります。

自動車保険契約は1年契約が一般的ですが、1回保険を使うと翌年の保険料が一気に上がってしまうといったデメリットがあります。

また、保険料の割引率が決まる等級という概念があります。事故がなければ1年で1等級ずつ進むのに対して、事故があると一気に3等級ダウンしてしまいます。

1年契約の保険料と等級の推移のイメージ

しかし、3年契約の場合、期間中の保険料と等級の変動はありません。保険を使った場合、次の契約時に保険料が上がることは上がるのですが、その代わり等級のダウンが抑えられます。

3年契約の保険料と等級の推移のイメージ

これにより、保険使用が1回であれば、2年または3年の長期契約を結んでしまった方が、長い目で見た時に保険料を抑えることができます。

このような長期契約は、ダイレクト型にはなく、代理店の中でもほぼディーラーでしか扱っていないため、大きなメリットと言えます。

インターネット保険で必要な補償を契約するのが最強

前述のメリットにいくつか当てはまっているなら、ディーラーで自動車保険を契約するのは効果的な選択肢です。

ですが、保険料が割高なのは確か。できれば保険料を抑えつつ、ある程度手厚い補償に入りたいというのが、ユーザー側の本音だと思います。

そこで結論ですが、自分で必要な補償を選択してインターネット保険で契約するのが、保険料と補償の両取りをする唯一の方法です。

ただネックになってくるのが、一般ユーザーの大半は自動車保険なんて詳しくないので、自分が組んだ補償で十分なのかどうか判断できないという点ですよね。ですので現実的な手段としては、結局以下の通りかなと思います。

  • ディーラーで加入する(保険料は捨てる)
  • インターネット保険で加入する(補償の正確性は捨てる)
  • インターネット保険で加入する前提で、自動車保険に詳しい人に教えてもらう

上記の3点目については、これはこれで「契約してくれないのに情報だけ求めてくるのか」みたいに、厚かましい人物だと思われる可能性が大きいですが、一応できなくはない手法です(僕は積極的にやっていましたし)。

【参考】インターネット保険で必要な補償はコレ

と、ここで記事を終わらせてもいいのですが、そんなことはしません。最後に、僕が仮にネット保険で自分で補償を組むならこうする、という内容について言及します。

生活スタイルや車の使い方によって、必要な補償は変わってくるので参考までという感じですが、結論は以下の通り。

  • 対人・対物:無制限
  • 人身傷害:無制限(車外事故補償有り)
  • 車両保険:年式により必要度合いが異なる(付帯の場合、免責3−10万推奨)
  • 特約:レンタカー費用補償特約、対物超過修理費用特約、弁護士特約、他社運転危険補償特約

最低限ですが、以上の補償に加入していれば、多くの場合、保険を使えば賠償ができる内容になっています。

詳細についてはまた別記事でまとめたいと思いますが、一点言及するとしたら車両保険についてです。

車両保険は自動車保険の中の基本補償の一つで、自分の車の修理代が出るようにする補償なのですが、これが付いていると保険料がほぼ倍になります。

運転に自信のない方は漏れなく付帯された方がいいです。ただ、ある程度の運転経験を積んでいる方なら付帯せず、その代わりいざという時のために毎月数千円とか数万円を積み立てておく、みたいな感じでもいいかと思います(僕はそうしています)。

ということで、今回は主にディーラーで自動車保険を加入するメリットについて解説しました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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