【本当はいらない?】中古車保証を付けないリスクと入るべき保証内容

初めてのクルマ購入

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こんにちは、わたなべです。

新車・中古車問わず、意外と保証について気にする方は少ないです。これは、「車なんて(特に新車は)そうそう壊れないでしょ」とか「ちゃんとしたお店で買ってるんだから、乗ってすぐ壊れたら修理してくれるんでしょ」といった心理が働いているからではないでしょうか。

しかし車は機械物なので、壊れる時は壊れます。特に中古車の場合は、乗ってからすぐに修理が必要になってしまうケースが多いため、保証を付ける重要性は非常に高いと言えます。

では、それでも保証に加入しない場合どうなってしまうのでしょうか。また、加入すべき保証内容はどのようなものなのでしょうか。

そこで今回は、9年間のディーラー勤務歴の中で、新車・中古車問わずお客様ニーズに応えてきた僕が、こうした疑問に答えます。

特に以下の方の役に立てるよう、記事を作成しています。

  • そもそも中古車保証についてよくわからない方
  • 中古車を購入する際、保証は必要ないのではと思っている方
  • できるだけ費用を抑えつつ、安心な中古車を購入したいと考えている方
  • 中古車保証は3つのタイプに大別できる
  • 中古車保証を付けないリスクと入るべき保証内容
  • 信頼できる営業マンから購入するのがおすすめ
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中古車保証は3つのタイプに大別できる

そもそも中古車保証とは、車の故障や不具合が生じた際に、特定の期間や部品の範囲内で、無償または一部有償で、販売店および整備工場が修理を行ってくれるサービスのことです。

この中古車保証には、大きく分けると3つのタイプが存在します。結論は以下の通り。

  • メーカー保証
  • 中古車販売店独自の保証
  • 中古車総合サイトの保証

それぞれ解説します。

メーカー保証

多くの国産自動車メーカーは、新車に対して、以下のようなメーカー保証を用意しています。

メーカー保証の仕組み

実は中古車であっても、保証継承を行うことで、この新車と同じ内容の保証を受けることができるのです。

例えば、1年落ちで2万km走っている中古車を購入したとします。すると、一般保証は2年4万km、特別保証は4年8万km残っていることになりますが、これから乗る中古車に継続させることができます。

ただし以下のような条件があります。

  • 車両の名義人が変わっていること
  • ディーラーで法定点検を受けること

こうした手続きを踏む必要があっても、大抵は販売店が納車前にやってくれますので、ユーザー自身でディーラーに車を持ち込むことは基本ありません。

中古車販売店独自の保証

メーカー保証期間を過ぎた年式や走行キロ数の車だった場合でも、多くの中古車販売店では独自の保証サービスを提供しているため、安心したカーライフを送ることができます。

お店によって保証内容は様々ですが、無料で付いてくる基本保証有料オプションの延長保証という形が一般的です。

例えば、中古車ディーラー大手のガリバーさんの場合、国産車の保証内容は以下の通りです。

保証の種類無料・有料対象となる車両
あんぜん3ヶ月保証無料年式無制限・走行距離20万km以内
あんしん10年保証ワイド
あんしん10年保証
有料初度登録後7年未満・走行距離7万km以内
あんしん5年保証有料初年度登録後10年未満・走行距離10万km以内
あんしん3年保証
あんしん2年保証
あんしん1年保証
有料初年度登録後15年未満・走行距離15万km以内
あんぜん6ヶ月保証有料初年度登録後15年未満・走行距離15万km以内
引用元:https://221616.com/services/10year-warranty/

この場合、3ヶ月までは基本保証として無料付帯、それ以上は有料での延長保証ということになります。

この他、1年の基本保証+有料で2年の延長保証であったり、基本保証なしの代わりに月々支払いをすることで、保証期間が無制限などのシステムを採用している販売会社も存在します。

中古車総合サイトの保証

販売店の規模が小さいなどで、独自の保証サービスを付けられないような際、中古車サイトが代わりに提供している場合があります。

例えば、『カーと言えばグー』でお馴染みのグーネットさんでは、グー保証というサービスを用意しています。

引用元:https://www.goo-net.com/goohosho/

最大でも3年間の保証期間ですので特別長いわけではありませんが、短いわけでもありません。保証部品も、消耗品以外の駆動系部品が対象としているので、期間内の故障であれば大きな修理でも0円で対応してくれるようになっています。

おまけに、車の不具合が発生した場合は、販売店の他、グー保証のサポートデスクでも対応してくれるというシステムのため、24時間受付を実現しています。

中古車保証を付けないリスクと入るべき保証内容

中古車購入時には案内されることの多い保証ですが、値段が高額になることもあるため、本当に付帯したほうがいいのか疑問に思う方もいるはずです。

ですが、僕の答えとしては保証付帯は必須であるということです。と言うのも、納車後に数多くのトラブルが発生したのを見てきたからです。具体的に以下で見ていきます。

納車後のトラブルの実例

中古車の納車後のトラブルについて例を挙げると以下の通りです。

  • 納車後すぐ、ハンドルをまっすぐにしても左に寄って走ってしまう
  • 納車3ヶ月目で3速から4速の入りが悪くなる
  • 納車半年後にパワーウィンドウが動かなくなる

上記全て、僕が販売した中古車で起きた実例です。納車前に必ず点検しているのですが、どうしてもこうしたことが起こってしまうことがあります。特に2番目のトランスミッション(ギア)の不調に関しては、乗せ替えとなると数十万かかる大修理になります。

実際はどのケースも、車両価格と同じ金額まで修理することができるという内容で、保証を付けてもらっていたため、全て無償で対応できました。

しかし、保証を付けていない場合は全額実費修理になってしまいます。こうしたリスクは誰もが避けたいはずですよね。保証料として数万円程度は支払うかもしれませんが、車の修理代はもっと高いですからね。部品にかかる保険だと思って加入した方がいいです。

入るべき中古車保証の3つのポイント

ただ中古車保証と言っても、保証期間やどこまで保証してくれるのかは販売店によって様々。ですので、最低限抑えて欲しい内容が存在します。具体的に示すと以下の通り。

  • 保証期間が長い
  • 高額部品が保証対象になっている
  • 保証金額が明確である

それぞれ補足します。

保証期間が長い

保証期間が長い、または基本保証は短くても、延長保証を選択できるのかをチェックしましょう。

中古車販売店の中には、3ヶ月とか半年などの短期保証しか付けていないところがありますが、車の保証で数ヶ月というのは短すぎます。仮に3年落ちの車を購入したとすると、1台10年を寿命と考えると7年は乗るわけなので、せめて数年は保証して欲しいところです。

これは人によって感覚が違うところですが、購入から1年で故障したら「1年しか乗ってないのに…」と思う人が多いでしょうし、5年で故障したら「5年経ってるからしょうがないか」と思う人が多いでしょう。

車はいつかは壊れます。ですので、どのタイミングなら許せるのかをイメージして、その時までは無償修理が効くようにしておきましょう。

高額部品が保証対象になっている

中古車保証は、修理すると高額になってしまう部品まで保証の対象になっているのか確認しておくことが大事です。

ここで部品ごとの大まかな修理代のイメージを掴んで欲しいので、以下にまとめます。

✅部品ごとの修理代の例

■駆動系部品(主に走る・曲がる・止まるに関する部品)

  • エンジン載せ替え:40万円
  • トランスミッション載せ替え:30万円
  • パワステ修理:15万円

■電装品(主にバッテリーで動いている部品)

  • エアコン修理:10万円
  • ナビ修理:7万円
  • パワーウィンドウ修理:3万円

■消耗部品

  • タイヤ4本交換:5万円
  • ブレーキパット交換:15,000円
  • エンジンオイル交換:4,000円

ざっくりですが、高い部品から順に、駆動系部品>電装品>消耗部品となっています。

中古車保証のほとんどで、駆動系部品は保証対象です。一方、消耗部品は保証対象外なのが一般的です。こうなると、電装品が保証対象なのかという点が重要になってきますよね。ただ、この辺りは販売店によって様々ですので、確認する必要があるわけです。

保証金額が明確である

中古車保証には保証限度額が存在します。

例えば、ダイハツさんの中古車保証限度額は、1修理につき車両本体価格までと規定されています。メーカー系の認定中古車の場合、このように買った時の金額と同水準まで保証されるケース(全部保証)が多いです。

ただ、条件や保証サービスによっては、【車両本体価格×80%】までとか、1万円は免責ですみたいに一部保証となるケースもあります。

現に僕が軽バンを購入したツチヤ自動車さんでは、100%か80%かを選べるといったサービス提供をされています。

■参考記事>>ツチヤ自動車の値引きに代わる3つの神サービス【オイル交換永久無料】

こういうサービスが存在していることを理解してほしいというよりは、いくらまで保証されるのかを購入者がわかっているということが重要です。だって、故障した時に「保証が効いてるから無償修理してくれるんでしょ」と思っていたところに、「2割は払ってください」って言われたら困りますよね。

エンジン載せ替え40万円の2割だとしても8万円かかります。簡単に出せる金額でもないと思うのです。

販売店の営業マンは、意外と「保証が◯年付いてるので安心ですよ」しか言わなかったりするので、最悪の場合いくら払うのかって把握してることが大事だって話です。

信頼できる営業マンから購入するのがおすすめ

自動車屋にも、全国展開している大手の中古車ディーラーもあれば、ほぼ社長一人で経営している町の整備工場みたいなお店もあります。もちろん、お店の規模だけでどちらが良いのかというのは、一概に決めることはできません。

結局、車は完全非対面でネット注文みたいなことはできません。必ずどこかの販売店に行き、担当営業マンから買うわけです。であるなら、「この人一生懸命やってくれそうで信頼できるかも」と思った人から買うのがベストです。

ユーザー目線で言えば、とりわけ中古車の場合、自分だけはお得に品質の高いものを購入したいと考えているでしょう。たしかに、たくさん値引きしてもらったという理由で満足度を得る人もいるでしょうけど、それ以上に、何かあった時に一番に対応してくれる人がいる状態の方が、満足度が高いのではないでしょうか。

僕が現役の営業マンだった頃、メーカーが顧客満足度の統計を取っていたのですが、常に顧客ニーズの上位に来ていたのが、担当営業マンと連絡が取りやすいことスタッフが親身に話を聞いてくれること、この2点でした。

今僕は営業から退いてユーザー側にいる立場ですが、やはり自分が買いたいと思う営業マンはこういう人です。自分に合った車を探しに何店舗か回る方も多いでしょうけど、同時に担当営業が信頼できる人なのかどうかも確認しに行くことをおすすめします。

ということで、今回は中古車保証を付けないリスクと入るべき保証について解説しました。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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