車の運転に向いてないADHDの僕が軽貨物ドライバーを2年継続できた理由

軽貨物ドライバー

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こんにちは、わたなべです。

僕は、人材紹介会社に在籍していた時に、1ヶ月くらい会社に行きながら心療内科に通院していた時期があります。結局その会社は程なくして退職してしまったのですが、病院の検査でわかったことがあります。それは、軽度ですがADHDであるということです。

失敗が人一倍多かったり、大勢の場で人と馴染めなかったりで、「何となく人と違うかも…」と思っていたのですが、大人になってその理由が発達障害によるものだったとわかり、複雑な気持ちでしたが納得することができました。

しかし、僕には家族もいますし経済的にも余裕がなかったので、すぐに働き始めなければいけませんでした。そこで、人とあまり拘らず精神的ダメージが少ないことと、何より報酬単価が高いことから軽貨物ドライバーになることを決意。

ただ、不注意持ちの僕は、車の運転に向いているとは言えない特性でして。実は自動車会社に勤めていた時は事故が多く、始末所を何回書いたかわからないほどでした。

で、現在はどうかと言うと、そんな僕でも2年以上、何とか宅配の仕事を継続することができています。ドライバーは安全第一を特に求められる仕事ですが、事故を起こしにくくするために考えたマイルールを徹底しているおかげだと思っています。

そこでこの記事では、僕が実践していることについて発信します。

特に次のような方に役立てていただけるよう、記事を作成しています。

  • ADHD持ちの人物が軽貨物ドライバーとして勤務するとどうなるか知りたい方
  • どうすれば事故を回避できるのか知りたい方
  • 配送業に興味はあるものの自分の特性のために一歩踏み出せない方

✅この記事の内容

  • 車の運転に向いてないADHDの僕が軽貨物ドライバーを2年継続できた理由
  • 事故を回避するための5つのマイルール
  • 運転に問題がなければ軽貨物ドライバーとして稼働できる
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車の運転に向いてないADHDの僕が軽貨物ドライバーを2年継続できた理由

まず、僕がどんな人物なのかを理解していただくことで、どれだけ運転に向いてないかがわかるかと思いますので紹介していきます。

僕の特性について

僕は軽度のADHDであり、ギリギリ標準値ですがASD寄り(僕が女性だったら軽度ASDだそうです)、環境によって特性がハマったりそうでなかったりするグレーゾーン気質です。

自分で認識している傾向としては、ざっくり以下のような感じです。

  • 特に頭の中が多動
  • 人の気持ちを察するのが難しい
  • 曖昧な指示が絶望的にわからない
  • 初めてやることは絶対に失敗する
  • 完璧主義だがミスが止まらない

この性質を持った人間が、宅配業務に入るとどうなるのか。完全に経験者となっている今でこそミスは少ないものの、最初の頃は確実にやらかしを積み重ねていきました…

  • 駐禁2回(罰金計33,000円)
  • 宅配ボックスの番号を間違えて荷物が取り出せなくなる→業者を呼んで開けてもらう、これを2回やる(合計20,000円)
  • タイヤを3回パンクさせる(交換・修理代計35,000円)
  • 積み込んだはずの荷物がいつの間にか無くなっている
  • 考え事をしていて、気づいたら配達先を通過している(毎日)
  • 幅寄せの感覚がわからずリース車を擦る
  • 三角コーンを何本壊したかわからない

この他にも多数あり、挙げたらキリがありません。

自動車会社時代は車を壊す天才だった

余談ですが、僕は大学を卒業した後、県内の自動車ディーラーに就職しました。そこで車をぶつけまくってしまい、始末書は片手で数えきれないほど書く事態に…

  • 自分の(=営業で使用していた)車を複数回ぶつけ、1年以上バンパーに穴が空いたまま営業活動を続ける。
  • 3年目に自分の車をガードレールに突っ込み大破させる。2年連続で保険を使い2等級に、保険料が2倍になる(月3万円)。
  • 会社の車をぶつけすぎて、全ての試乗車に僕の付けた傷がどこかしらにある(報告してないやつがある)。
  • 新車を納車する直前にぶつけること数回。1回は大問題に発展する。

しかし、ぶつけすぎたおかげ(?)で、どうするとヤバいのかを学習し、徐々に事故は減っていきました。

僕が軽貨物ドライバーを継続することができている3つの理由

本当は運転に向いてないかもしれない僕ですが、2年ドライバーをやれているのは以下の3つの理由が大きいと思っています。

  • やることが配達のみに絞られている
  • 毎日同じコースなのでルーティーン化できている
  • ルールを守ることが苦にならない

一つずつ解説します。

やることが配達のみに絞られている

軽貨物ドライバーの業務は、基本的に配達だけです。入る現場によっては、集荷や代引き商品を扱うこともありますが、ほぼ90%以上配達して終わりです。

僕が自動車営業マンの時は、新車の販売だけでなく、保険の販売や点検の勧誘、洗車したり遠方まで納車に行ったり事故対応したりなどなど、多岐に渡る業務がありました。

それに比べると、業務内容がシンプルなので、その分熟練するスピードが速いです。やればやるほど上手くなるのを実感できるので、継続しようという気になります。

毎日同じコースなのでルーティーン化できている

仕事によっては、毎日エリアが変わることもあるかもしれませんが、特定の営業所やステーションに配属になると、担当するコースも固定されてきます。

配送を頼む方って、毎回同じ方が多いんですよね。毎日同じマンション、毎日同じお宅へ配達していると、何時に行けば対面できるのか、何時までは宅配ボックスが空いてるのかが分かってきます。

究極、荷物を見ただけで頭の中でルート組みができるようになり、考えるより前に体が動くようになることも。今では荷物の数とマップを見ただけで、大体何時間かかるかが予想できるようになり、実際その時間に本当に終わります。

僕は初めてのことは苦手ですが、どうすれば上手くできるのか繰り返して研究することは得意なので、ルーティーン化できているのは向いているのだと思います。

ルールを守ることが苦にならない

ドライバーには配達ルールがあり、絶対に守るように言われます。一例ですが、以下のようなことです。

  • 無断置き配禁止
  • 誤配禁止
  • 時間指定を守る
  • 配達時の対応を良くすることに努める

配達員も人間なので、不在がちのお宅には荷物を勝手に置いていきたくなりますし、19時以降の荷物でも早めに配達して帰りたくなるものです。

しかし、ルールを守るのもドライバーの大事な仕事です。

僕は、こういった決まりを厳守するのが苦になりません。自然と配達の質が良くなっているので、大きいトラブルもなく継続できているのではないかと思います。

事故を回避するための5つのマイルール

発達傾向があるのに、「車を運転しまくって大丈夫なのか?」と思う方もいるはずです。僕も、ADHD持ちですし、ヒヤリハットは今でも少なくないです。

しかし、ドライバーになってからは、大きな事故につながったことは一度もありません。それは、以下の5つのルールを徹底しているからだと思います。

  • 道路標識を守る
  • スピードを出さない
  • できるだけバックをしない
  • 横断歩道での歩行者最優先
  • 睡眠時間を確保する

当たり前のことばかりですが、急いでいるとスピードを出したくなりますし、歩行者を無視して横断歩道を直進してしまいたくもなります。

また、そうでなくても以下のような状況は毎日あります。

バックした方が早く次の目的地に向かえますが、僕は道なりに進むことにしています。後方は死角になりやすいため、事故の確率が激増します。車が曲がってきたり、子どもが飛び出してきたりすると危ないですよね。『できるだけバックをしない』というルールは、こういう時のために設定しています。

1回大きい事故を起こしてしまうと、ドライバーの信用はガタ落ちします。僕の中でのドライバーの優先順位は【安全>>>>交通違反>配達ルール(時間指定を守る、など)】です。やはり、安全に勝るものなしです。

運転に問題がなければ軽貨物ドライバーとして稼働できる

ADHDやASDを持っている方は、ご自身がドライバーになることに不安があるかもしれません。しかし、車の運転さえ問題がなければ、軽貨物ドライバーとして稼いでいくことは十分可能です。

どのような人物がドライバーとして求められるかと言うと、以下のような方です。

  • 安全第一を厳守できること
  • 配達ルールを守れること
  • 時間を守れること
  • 報告がしっかりできること
  • 健康管理ができること

こうした人として基本的なことができていれば問題ありません。配達が早いとか、エリアを熟知していて効率的に回れるとかは二の次です。

発達傾向の方が向いている面もある

苦労する面もありますが、意外に向いている面もあるのです。例えば、僕の場合は以下のような感じ。

  • 常に景色が変わるので配達していても飽きない
  • 自然を見ると癒される
  • どうしたら早く配達できるか研究するのが楽しい
  • 人と関わる時間が少ない仕事というだけでメリットを感じる

僕は、配達はある意味スポーツのようなものだと思っていて、事故を起こさない・駐禁を取られない・時間指定を守るなどのルールの中で、タイムアタックをしているような感覚で、完全にゲームを攻略するのと同じなのです。こうした思考ができる方は、きっと宅配ドライバーに向いています。

配達練習に最適なのはフードデリバリー

とは言え、誰もが配達業務の適性があるわけではないと思っています。

そこで、副業からでも始められるフードデリバリーで配達の練習をしてみることをおすすめします。その理由としては以下の3点です。

  • 自転車や原付で稼働できる
  • 業務内容がシンプル
  • ドライバー登録はスマホ1つで完結

一つずつ補足します。

自転車や原付で稼働できる

フードデリバリーの移動手段は、自転車・原付・車のどれかです。

車の場合、営業用ナンバー(軽なら黒ナンバー)登録が必要なので、初心者からすると少しハードルが高いかもしれません。

しかし、自転車や原付なら、自家用で大丈夫なので、持っていれば稼働できます。配達エリアも数km圏内なので、土地勘もあり安心です。

業務内容がシンプル

フードデリバリーの仕事内容は、飲食店に行って料理をピックアップ、それを個人宅や職場に届けるだけです。

例えば、12:00に吉野家で牛丼をピックアップして、12:30に◯◯さんのところに届ける。本当にこれだけで、数百円稼げます。1時間2件もできれば、バイトしているより割がいいかもしれません。

1回やれば要領が掴めます。注意点としては、商品を倒さないように気を付けるくらいなものです。

ドライバー登録はスマホ1つで完結

フードデリバリーの登録をするのに、どこかの委託会社を経由する必要はありません。

個人のスマホにアプリを登録するだけでOKです。

業務も基本的にスマホ1台で行えます。あった方がいいのは、保温バッグくらいでしょうか。

アイテム数が少なくて済むのも、フードデリバリーの魅力です。

初心者におすすめは『出前館』

フードデリバリーを始めるなら、おすすめは出前館の配達員です。

理由としては、1件の単価が高いからです。過去記事でも言及しましたが、単価の高さは効率的に稼ぐためには重要です。

■出前館の報酬例

  • (基本報酬600円+距離報酬150円)×ブースト1.2倍=900円/件

※ブーストとは、休日や食事時の特別ボーナスのことです。

例ですが、実際にこれくらいの金額は普通に狙えます。慣れてくると、2個・3個同時に配達できるようになります。すると、報酬が2〜3倍に跳ね上がります。

辞めたければ、仕事を受けない&アプリを削除すればいいだけなので、リスクはありません。

軽貨物ドライバーを本格的に目指す場合

ドライバーの仕事はシンプルですが、頑張ったら稼げるかと言われると、そう簡単な話でもありません。まして、いきなり脱サラしてしまうと、思ったような報酬を得られないかもしれません。

しかし、練習を重ねて自信がついてきた、また運転は全く問題ないのですぐに軽貨物ドライバーに転職したいと考えている方も少なくないと思います。

そこで、そういう方向けに記事を書きました。求人広告の見方や委託会社を選ぶポイント、志望動機の書き方など網羅的に解説しているので、宅配未経験・初心者の方は、まずはこちらの記事からお読みください。

今回は以上です。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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