【新卒】自分を作り上げて就活に臨んだ結果100社全落ちした話

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こんにちは、わたなべです。

就活をされている皆さん、現在の進捗はいかがでしょうか。特に新卒の方は、学生からいきなり社会人としての適性を見られるわけですが、就業経験は豊富ではないでしょうから、苦労されている方も多いのではないでしょうか。

「面接で絶対に落とされたくない!」という気持ちを持ちつつ、自分なりに頑張ってみても来るのはお祈りメールばかり。誇れるガクチカもなければ、大した資格も持っていない。将来のことなんて考えたこともないのに、いきなり「就活の時期になったので面接に受かってきてください」と言われたって、どう対処すればいいのか全くわかりませんよね。

人はこうした状況に陥ると、落とされないように自分を大きく見せようとするという行動に出ます。

これ全部、昔の僕のことなんですが(笑)

しかし、気を張って面接官と対峙したとしても結果は変わりません。だって、そんなことをしても無意味ですから。

「じゃあどうしたらいいの?」と思いますよね。そこで今回は、僕のエピソードを交えつつその答えについて解説していきます。

特に以下の方の役に立てるよう、記事を作成しています。

  • やめた方がいいと思いつつも面接で自分を大きく見せようとしてしまいがちな方
  • どのように面接に臨むべきかわからない方
  • 自分の強みを理解するためにどうしたらいいのかわからない方
  • 自分を作り上げて就活に臨んだ結果100社全落ちした話
  • 自分を客観視できている就活生が勝つ
  • 人の力を借りて自分の強みを理解しよう
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自分を作り上げて就活に臨んだ結果100社全落ちした話

遡ること十数年前、大学3年生の10月頃に、大手メガバンクの説明会に行ったことがきっかけで、僕の就職活動は始まりました。僕はたまたま父親が銀行員だったというだけの理由で、大学も金融コースを選択。そして、その分野の学生の大半が就職したいであろう会社が、この時の某青いメガバンクでした。

「最終的にはみんなどこかの会社に就職するんだろうから、数受けまくればどっか引っかかるだろう」と高を括っていましたし、なぜか『自分だけはみんなと違って特別な存在だから大丈夫だ』と意味不明な考え方をしていました。

バイトもしていましたが、就活のためだけに日数を減らすとかもしませんでした。かと言って、大学の成績が特別いいわけでもなかったですし、特に研究に力を入れていたわけでもありません。簿記やTOEICを頑張るのは1年生ですでに諦めてましたし、完全に何の取り柄も持ち合わせていない大学生でした。

僕の頃は、4月1日から就活面接が解禁になる時代でした。周りの学生に倣って、2月くらいからwebエントリーをしはじめ、SPIなどのテスト対策をしつつ、ES(エントリーシート)を書きまくる日々が始まりました。

蓋を開けてみると、落ちる会社は多いものの、意外と面接まで辿り着けるな、という印象でした。しかし、一次面接の手応えが悉く良くありません。というのも、僕の面接のスタンスは、「あなたの会社に対するアピールとかは別にないですけど、僕のことは包み隠さずお話ししますので、後は御社が僕を取るかどうか判断してくださいよ」というものだったからです。

就活面接とは自分を売り込む場だった

そんな態度だったもので、面接まで行ったとしても二次までは進めないというのを繰り返します。

そして、本格的に就活がスタートして2ヶ月程度が経った頃、一次面接の担当者の方にこう言われます。

「自分はこういう人間なので、あとは面接官が判断してくださいって態度だけど、それじゃどこの会社も取らないと思うよ」

この瞬間、僕は初めて、自分はこんな感じに見えてるのかということに気づきます。ただ、その瞬間は到底受け入れられず、「僕は精一杯アピールしてると思っているので、取る取らないは御社の判断だと思います」みたいなことを言ったと思います。すごいこと言ってるな、自分。もちろんその会社も落ちましたけどね(後悔はない)。

今思えばですが、その方は社会知らずの僕に教えてくれてたんですよね。【就活面接=自分を売り込む場】であることを。

家に帰ってから、自分を売り込むって何なのかをめちゃくちゃ考えました。ただ、すぐに答えが出るようなものではなかったです。だって、大学4年生の6月時点で、そんなことを一度も考えたことなかったんですから。

しかし、同級生たちの中には、すでに内定が出始めている仲間たちもちらほら。自分とのレベルの差を、ようやくこのタイミングで実感します。

自分が全く何もしてこなかった大学3年生の頃から、周りは自分の将来を考え、しっかり準備してきていたのです。僕は焦燥感に駆られますが、とにかく内定を取るために必死でした。そして、次の面接から、とにかく自分をアピールしようと決意します。

PRするものがないのに自己PRしていた就活期

冒頭にも書きましたが、当時の僕は自分にはPRするものがないと思っていました。なぜなら、周囲の学生がしているような海外での活動の経験もないですし語学力もない。スポーツに打ち込んだわけでもない。サークルには所属してましたがただの宴会部長でした。

そんなやつだったとしても、何かしらPRできないと就活面接には通らないと思っていました。

そこで僕は、自分を必要以上に大きく見せようとしはじめます。具体的な行動としては以下の通り。

  • 会社に入ってやりたいことを創り出して面接に臨む
  • 姿勢だけは堂々と振る舞う
  • 誰よりも大きな声で喋る
  • 誰よりも口数を増やす
  • 大げさなリアクションを取る

そうです。この瞬間、全く中身がないのになぜか堂々としているイタい奴が爆誕してしまいました。

でもしょうがないんですよ。本当にやりたいことなんかないのに、「何がやりたいんですか?」って聞かれるんですから。正直、志望動機なんかないんですよ。でも聞かれるから答えてるんですよ。

このような考えの下、僕の就活期の貴重な2〜3ヶ月が、不毛な時間として過ぎ去っていきます。

気がつくと内定がないまま、大学4年生の9月を迎えようとしていました。

余談ですが、このくらいの時期になると、僕に追い討ちをかけるように親からの横槍が入りまくっています。

「聞かれた質問に素直に答えて、『何でもやります!」でいいんじゃないの?」とか、「バイトばっかりしてきて資格とか大学の勉強とか疎かにしてきたから、こんなことになってるんじゃないのか」とかですね。

今考えても雑音以外の何物でもないのですが、親も心配だったんでしょう。ただ、こんな余計なアドバイスは僕の焦りに拍車をかけるだけでした。

落ち続けた真実を語ったら内定を取ることができた

大学近辺の都内で就活していたのですが、夏休みが終わる頃になると選考企業も限られてきてしまっていました。もう次の学年の説明会も始まってくる時期ですし、10月1日は内定式ですしね。そんな時まで行き先が決まってないのは、周りを見渡しても僕くらいでした。

とにかくどこかの就職先を決めなくてはいけませんから、県内企業に絞って活動を継続することにしました。学生が集まりやすい都内の企業と違って、随時募集しているような企業が多かったからです。

一つ良かったと思うのは、僕に多くの時間を割いてくれる企業が結構あったことです。大量に応募があるところは一人に時間をかけていられませんが、応募が少ない企業の場合じっくり話を聞いてくれるのです。

県内に絞ってから、内定が出るまでは早かったです。

正直興味はあまりなかったですが、地元からちょっと離れた自動車販売会社を受けた時のこと。時期も時期なので、と言われ、いきなり役員面接が決定。しかもその1回で合否を決めるそう。今までこんな選考を受けたことがなかったのでちょっと戸惑いましたが、何かラッキーっぽいぞとも思いました。

志望動機とか自己PRとかはやっぱり聞かれるわけです。ただ、その時の自分は、企業を落ちまくってきたという経験値だけは豊富な学生に仕上がっていて、本音で話してダメだったらダメでいいや、みたいな無の境地に至っていました。

実際に、以下のようなことを話しました。

  • 自己PR:僕は勉強熱心な学生ではありませんでしたが、何をするにも周りには人がいました。サークル活動とか、塾講師のバイトとか、それ自体が楽しいというよりも、友人や同僚と活動していること自体が楽しくてやっていました。人と接するのが好きというのは、営業に向いているのではないかと考えています。
  • 志望動機:今まで数多くの企業を受けて沢山落ちてきましたが、そこで思ったのは、自分は特にどこかの業界にこだわりがあるわけではないんだなということです。どちらかと言うと、幅広い業界の方と接することができた方が自分にとって刺激になると思っています。その点、自動車業界はほぼ全ての業種と関われる可能性がありますので、自分に合っていると考えています。

なかなかそれらしいことを言っている気がします。ここでは、自分を創ろうなんて思っておらず、完全に本音で話してましたからね。

結局、いかにも就活っぽい質問はこれだけでした。後は雑談みたいな感じ。なぜか話が盛り上がって1時間半くらい話していました。

そして、その数日後に合格通知が自宅に届きました。やったぜ!!

こうして、僕の約1年に渡る新卒での就活は終わりを迎えました。落ちた企業は、webエントリーまで入れると100社、面接まで行った企業は40社でした。自分、よく頑張った。

自分を客観視できている就活生が勝つ

就活に臨むにあたって、まずは自分の気持ちに素直になることが大事です。

僕は相当不器用なので、面接で「将来仕事で何がやりたいんですか?」と聞かれ続けた結果、「やりたいことがないといけない」と思い込んでいました。でも結局やりたい仕事なんてないんです。今もないです。だけど、当時はそれをずっと探していました。だから失敗しました。

ただ、苦悩の末に力が抜けたことで、「どうせ仕事しないといけないなら何が向いてるだろうか」と考えられるようになり、うまくいきました。

これを世間では自己分析と呼んでいますよね。僕はこの自己分析が苦手でした。その理由としては以下のようなことが挙げられます。

  • 昔からある程度そつなくこなすことができた
  • 特別好き嫌いがなく、嫌いなことでもなんとか耐えてこれた
  • 自分に何が求められているか考える必要がなかった

これに加えて、自分のことを客観視する能力が圧倒的に弱かったこともありますね。昔から、「学力だけ良ければ企業が取ってくれる」と親に教え込まれていましたし。自分に何が求められていて、それに対して自分はどれだけ貢献できるのかとか、正直社会人になってから考えはじめたくらいです。

だから僕が声を大にして言いたいのは、自分の得意不得意をよく理解すること、そして世の中にどういう需要があって、あなたはどの領域を選択すれば成功しそうなのか、学生時代に自分なりに答えを出すことが重要だということです。

すごいことじゃなくていいんです。それでも他人の興味を引くことはできます。

僕の学生時代の例で言うと、以下のような感じです。

僕は大学の4年間、会計学のサークルに所属していました。簿記の資格を取ることや論文を作る活動が主でしたがあまり顔を出さず、その代わり飲み会とか遊びの企画の時だけ全力で参加していました。その結果、学力は身に付きませんでしたが、会員同士の結びつきが強くなり、最終学年まで残ってくれる会員数が前年までの2倍になりました。

僕のいたサークルは1学年で5〜6人いればいい方だったのですが、僕の学年と一つ下は10数人残りました。これは結構計画していたことで、僕の学年から仲の良いメンバーが揃ってたので、これをサークルの文化にしようと思って頑張ってたんですよね。その努力が実りました。

こういうエピソードを探すのです。こんな話、他の就活生誰もしないでしょうし、「勉強はちょっと期待できないかもしれないけど、こいつがいたら社内が明るくなるかもしれない」と、面接官が勝手に判断してくれそうじゃないですか。

合同面接行ったりすると、海外留学経験ありとか、バックパッカーやってましたとか、TOEIC860点ですみたいな、いかにも強豪そうなライバルたちがひしめき合ってるので焦りますよね。ただ、そことまともに勝負して勝てますか?って話です。

であるなら、まともに張り合わず、独自性をアピールしましょう。あくまでマイナスだった状態ががちょっとプラスになった経験をベースに、というのがセオリーです。

人の力を借りて自分の強みを理解しよう

では、どのようにして自分の強みを理解すればいいのか。これは、率直に言ってしまうと、「僕(私)の強みってどういうところ?」って周囲の人に聞いてしまうのが早いです。

実はこのトピックも過去記事でまとめているので、以下のリンク先から是非呼んでみてください。

■参考記事>>自分の強みがわからない人のための自己分析【長所を人に聞くだけ】

人に聞くメリットとしては以下の通り。

  • 自分の普段の印象がわかる
  • 自分でも思っても見なかった強みが発見できる
  • 強みと思っていなかったことが強みであると再認識できる

これを、めちゃくちゃいろんな人にやってもらってほしいです。そうすると多面的に自分が見えてきます。

というのも、家にいる自分と、学校にいる自分と、バイト先にいる自分って、それぞれ少しずつ違うからです。家ではボーッとしていても、バイトになるとキレのある動きを見せていたりしますよね。そうすると、それを見ている人の印象も変わってくるわけです。

そして、それは全てあなたの一面です。普段は眠そうにしているのも、いざという時は本気出せるのも、本当は血液型A型なのにB型っぽく見られているのも、全部あなたが周囲に与えている印象なのです。

こういうことは自分だけで考えていても、絶対にわかりません。こういう時こそ人の力を借りましょう。どうせ社会人になったら、相当多くの人のお世話になりますから。就活は人に頼る練習の場だと割り切ってください。

ということで今回は、自分を就活用に作り上げて失敗した僕が、面接に臨む上であるべき姿勢について、思うところを書きました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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