※この記事は6分で読めます
近年、スマーフォンを誰もが持つ時代となったことで、youtubeやSNSというプラットフォームを使えば、大企業だけでなく、個人でも誰でも情報発信を容易に行うことができるようになりました。
その流れはビジネスシーンでも同様で、ZoomやyoutubeLiveを使って講演会を生配信したいなど、配信を通じてビジネスチャンスを拡大したいと考える企業が増加しています。
ただ、会社の価値を正しく伝えるためには、映像のクオリティや音質がある程度担保されていることが必要不可欠ですので、予算を組んで配信業者に外注するというフローが発生するものかと思います。
そこで出てくるのが、
- 配信っていくらくらいするの?高かったら考えちゃうなぁ
- 相談て無料でできるの?気軽に問い合わせできたら助かるんだけど
- どんなことでも相談できるの?そもそもどの段階で相談したら良いの?
こうした疑問ではないでしょうか。
そこで今回は、千葉市若葉区を拠点に活動されている、ストリーミングプラス主宰・右田仁輝(みぎたじんき)さんをお迎えし、インタビューを通じて読者の方のお悩みに答えていきます。
因みに、今回はZoomミーティングでのインタビューとなりました。
✅この記事を特に読んでいただきたい方
- インターネットライブ配信の相場感覚が知りたい方
- 相談したら利用しないといけないような気がして躊躇している方
- 配信に興味はあるけど、どうしたら良いか分からない方
✅この記事の内容
- 配信代行の相場価格はおよそ10万円から・大半は人件費と機材費
- 見積もりまでは無料にしている業者が多い
- 相談するベストタイミングは『予算組みの前』
✅この記事を書いている人:渡辺大悟
- 1986年生まれ、牡羊座、A型
- 千葉県出身、千葉市若葉区に移り住んでから10年目
- 得意不得意の凹凸が激しくやらかし気味だが、誰かの役に立ちたいと思っている
詳細はプロフィールに書いたので見てください🎶
✅今回答えてくれた人:右田仁輝(みぎたじんき)さん
- 千葉県市原市出身、現在は千葉市若葉区を拠点に活動中。
- 映像配信の魅力に感銘を受け、高校2年から動画配信を行い早10年。
- 2020年8月から独立。ライブ配信事業に専念し、1年半足らずで100本超の配信イベントに携わる。
- 地元密着を貫き、直近では令和4年・大網白里市成人式の生配信を成功に収める。
配信代行の相場価格はおよそ10万円から・大半は人件費と機材費
こんにちは、ご無沙汰しております。ビジネスシーンでも、配信したいけど、価格もわからないし、どうやっていいかも分からないって方が多いと思いますので、今日はその辺りのお話を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。(実は、僕と右田氏は数年来の知人です)
はい、よろしくお願いします。
あの…突然お金の話になって恐縮なんですが、例えば、ある企業で講演したいです、って問い合わせがあったら、大体どれくらいの見積もりになるんでしょうか?規模にもよると思うんですけど。(素人すぎる質問ですみません…)
規模にも場所にもよるので(一概に言えませんが)、ただ、ざっくり10万円からってイメージになります。(それは基本料金なので)そこで、カメラを複数台増やしてほしいとか、会場にプロジェクターがあるので映してほしいとか、音響が必要だ、照明が必要だってなれば人件費もかかりますし、会場にネット回線がなければ持っていかなきゃいけないですしね。色んな要素によって、見積もり金額は変わります。
何に一番お金がかかるんでしょうか。
一番は、スタッフの人件費ですね。あとはネットワーク設備(機材)費です。案件によっても変わってきますが、(割合として)大きいのはその2つです。クライアントさんとお話ししていると、こうした方がいいんじゃないですか?ってことが必ず出てきたり、機材構成も毎回変わりますので、予算のイメージを統一できないというのが本音なんですよね。
(見積もりを見て)そんなするの!じゃあいいです…ってなる人とか、2〜3万でできないの?っていう問い合わせも、結構あるんじゃないですか?
結構いらっしゃいます(笑)カラダ一つで行くなら、2〜3万でもできる場合があるかもしれないですけど、(ある程度のクオリティを担保するなら)機材を持ち込みしなきゃいけないですし、その機材を使ってどういう構成にするか考える時間も必要ですし。そのネットワーク(=wifi)が本当に(配信をした時に問題なく)使えるのかとか、やっぱり現調(=現地調査)行かないと分からないので。例えば今、<某カフェチェーン店>にいますけど、こういうところのwifiって使ったことあります?
ありますよ。結構使ってますよ。
こういうフリーのwifiって、接続するとクッションページみたいなところに飛ばされることがあると思うんですね。接続しますか?みたいなメッセージが出て。で、そういうwifiを使ってくれって言われることがありますけど、使わないようにしてます。1時間でタイムアウトしても困りますし…
すると、このタイミングでwifiの接続が切れてZoomミーティングが強制終了のハプニング発生。奇跡!
ー1分後ー
はい、レコーディング(録画・録音)やり直しました。こういう(途中で接続が切れるという)ことなんですね。今、まさに身を持って体験しました(笑)※記事作成時、何度も聴き直せるように会話を録音しています
こういうことが起きるんですよ、フリーwifi使うと(笑)だから現調行かないとダメなんです。クライアントさんがそこまでちゃんと把握してくれてたら良いんですけど、wifiありますよって言われただけでは、内心、「ん、怪しいぞ」ってなりますね。
見積もりまでは無料にしている業者が多い
相談されたい方って、サービスを受けるまでは無料で相談できたらなぁ、って考えると思うんですよ。(配信の)業界的にどこまでが無料で、どこから有料なのか分からないから相談しづらいって状況もあると思うんですけど、その辺りはどうなってるんでしょうか。
業者さんによってバラバラですが、基本的に相談を受けて見積もりを提示させていただくまでは無料で考えていただいていいんじゃないかなぁと思います。ただ、見積もりを出す段階で金額が発生しますっていう会社さんもあると思いますので、最初に確認していただいた方が安全ですし、たぶん業者さんもそれを言われて何かしら気にすることもないと思います。僕の場合は、この金額で大丈夫ですね、となってから、本格的に業務に移るという形にしています。
金額が折り合わない場合も出てくるかと思うんですが、そうした時はどうされてるんでしょうか。
金額が合わない場合は、予算を提示していただいています。その上で、これとこれを削れば、予算まで近づけられるよね、とか。アジャスト(調整)の作業が始まっていく形になります。そもそも最初から予算がないとか、考えてなかったって方のお問合せも多いんですよ。
そうなんですね。割とノープランでも相談できるのは、ありがたいですよね。
配信やりたいんですよね、ってお問い合わせがあっても、内容を聞いていくと、配信じゃない方がいい、ってケースもあるんですよ。1回撮影をして、しっかり編集してから公開した方が安全ですよ、とか。そういうアドバイスもさせていただいています。
確かに、僕も昔自動車営業やっていて、この車を検討してるんですけどって相談に来られる方がいらっしゃいましたけど、色々打ち合わせしている間に、全然違う車種に決まったりってよくありましたからね、よくわかります。
そうそう、そんな感じです。結局、クライアントさん自身が、最終的なイメージを持っていないことも多いんですよね。だから、相談を受ける側としても、本当にできるかできないかって、お話をよくよく伺ってみないと分からないんです。工夫したらできるのに、ちょっと難しそうだから諦めちゃうってもったいないことだと思いますし、業者は気軽に相談して欲しいと思ってるんですよね。
相談するベストタイミングは『予算組みの前』
実際には、どういった問い合わせが多いのでしょうか。
Zoomミーティングを使ってセミナーを配信したいとかが結構多いですね。ただ、Zoomの良さって双方向にやり取りができるってところじゃないですか。なんですけど、講演中は参加者がずっとミュート(消音)にしてるとか、そもそもビデオオフにした状態で参加してね、とか(で使われていることが多い)。最後まで質疑応答がないこともありますし。だったら、画質も良いし音も良いのでyoutubeLiveの方がいいんじゃないの、って思うんですけど、Zoomに固執されてる方が多い気がしますね。
補足:Zoomは1080pで発信をしても、受け手に表示される時には360pを引き伸ばした形になるため、事実上画質がそこまで良いというわけではありません。
Zoomを使う方(ここ数年で)急増しましたからね。みんな使うからこそ、起こってくる現象なんでしょうね。
良くも悪くもだと思います。だから、Zoomの特性をちゃんと理解した上で利用していくことはちゃんと考えた方がいいのかな、と思います。Zoom単体で考えるんじゃなくて、他にも色んなWebサービスがありますからね。大事なのは自分で知識を身につけるか、分かる人にちゃんと相談するかですね。
そういったものって、プラットフォーム(枠組み)なので、手段であるべきものですよね。それが、目的になってしまっているケースも多い、と。
そうですね。だから、業者に相談する前にツールを先に決めてしまって、予算も取っちゃって。で、お話伺ってみると、Zoomじゃない方が良いとか、YoutubeLiveじゃない方が良い、何なら配信じゃない方が良いってことが出てくるんですよね。
案件のスタート、ゼロ→イチの段階から、(クライアントさんと)一緒に作り上げるみたいな感じなんですね。
おっしゃる通りだと思います。周りがこう言ってるからこうだ、みたいな情報って惑わされがちですけど、実際にその方の、その会社さんのケースは違いますからね。
(配信業者としては)早めに相談してほしい!ってことですね。
そう、ほんとにそれです。(僕もSNSやってるので)twitterのリプでも良いし、Facebookメッセンジャーでも良いので(相談いただければ)。あ、別に右田じゃなくても良いですよ(笑)
まとめ
今回は、『ライブ配信を企画している時に、どういったポイントに気をつければ良いか』について右田さんにお話を伺いました。
まとめると以下の通り。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次記事では、右田氏の仕事についての考え方や人となりについてご紹介しています。
コメント