『自分にはやりたいことがない!』
こう思っている方、結構多いんじゃないでしょうか。
実は僕も、学生時代からつい最近まで、15年間はこうした感情を持ち続けていました。
将来の自分がイメージできないので就職活動にも苦労しましたし、趣味に手をつけても長続きしません。
何かに熱中できている人を見ると、羨ましくてしょうがありませんでした。
ただ、そんな悩みを生んでしまっているのには理由があります。
それは、やりたいことの大小を気にし過ぎているからです。
この悩みに答えていただいたのは、千葉市若葉区・四街道市を拠点に言葉をエネルギーに変えるメンタルコーチとして活躍中の、水口由美子(ぐっちー)さん。
今回は多くの方が悩む、「やりたいことがない!」という状況を解消する考え方について伺いました。
※この記事は、6分程で読めます。
✅この記事を特に読んで欲しい方
- 自分のやりたいことが見つからない方、また分からなくなってしまった方
- 勉強や仕事、人間関係のストレスがピークに達していて、今後どうしていいか分からない方
- 悩みを解決できずに、ずっとモヤモヤしている方
✅この記事の内容
- やりたいことがない!と思ってしまう理由は、やりたいことの大小を気にし過ぎているから
- 目的論で生きられると勝手にやり出す状態を作れる
- 悩みを解決する力は誰にでもある
記事の一番下に、まとめも記載してあります。
✅この記事を書いている人:渡辺大悟
- 1986年生まれ、牡羊座、A型
- 千葉県出身、千葉市若葉区に移り住んでから10年目
- 得意不得意の凹凸が激しくやらかし気味だが、誰かの役に立ちたいと思っている
詳細はプロフィールに書いたので見てください🎶
✅今回答えてくれた人:水口由美子(ぐっちー)さん
- 千葉県出身、二児の母
- 『言葉をエネルギーに変えるメンタルコーチ』として活動中
- 「私」のままで幸せを感じるFacebookコミュニティ『I am』主催
- ノートで人生を変える!『方眼ノートトレーナー』
やりたいことがない!と思ってしまう理由は、やりたいことの大小を気にし過ぎているから
こんにちは、本日はよろしくお願い致します。早速なんですが、水口さんは千葉を拠点にコーチをされていらっしゃいますよね。悩みを解決する、というより伴走者というイメージなんですが。
そうです。コーチは伴走者、というのが本質的な考え方です。だから、アドバイスが不要という方には敢えてしないんです。お話を伺っていると、その方自身が気づいてくれることが多いんですよね。そもそも悩みがない方もいらっしゃいますけど(笑)
割と深い悩みを抱えている方が多いような印象だったんですが、そうでもないんですね!
はい、最近100人コーチングというのを達成したばかりなんですが。
おめでとうございます!100人も大変だったですよね。
ありがとうございます。そこでは、女性のクライアントさんも多かったので子育ての悩みだったり、家族のこと、あとは夢、やりたいことについての相談が多かったですね。これをやりたいけど、どうしたらできるでしょうか、とか。
そうなんですね!やりたいこと、夢があるっていうのは良いですね。逆に、やりたいことがない方とか、見つからないっていう相談はありませんでした?
やりたいことがないっていう方は、そんなにいなかったかなぁ。ただ、やりたいことの大小を気にされる方が多かったですね。こんなことでもいいでしょうかとか、逆に(夢にするには)大きすぎるでしょうかとか。でも、本当は何でも良いんですよね。正直、大きくても小さくてもコーチングって成立してしまいますし。
やりたいこととか、夢に大小は関係ないですもんね。
関係ないよ…っていうのも一つあるんですけど、それを気にするのは人の目もありますし。できるかできないかにフォーカスし過ぎている気がします。口に出してしまったら、やらないといけなくなっちゃいますからね(笑)
僕の話になってしまって申し訳ないのですが、やりたいことがない!っていう状況がすごく長かったんですね。だから、やりたいことがある人が多いっていうのが意外で…会社の面接でも志望動機聞かれるじゃないですか。何でウチの会社に入りたいんですか?って。別に(明確な理由は)ないよ!って内心思ってました(笑)
分かる分かる(笑)求人があったから応募したんですよね。
家から近くて通いやすかったからです、とか言えないじゃないですか(笑)で、今でこそ会社辞めて少しやりたいことができるようになりましたけど、少し前まではやりたいことができてない…というか、何をしたいかがそもそもないっていう感覚がずっとあって…
でも、その中でも何か行動はしてるわけですよね?休日に遊びに行ったりとか。本当にやりたいことがないっていうのは、実はあまりないんじゃないかと思うんですけど。
してるんですけど、何かしっくりこないって言うか…やりたいことできてるな!っていう感じが、心からではなかったんですよね。だから、こういう方は僕だけじゃなくて、結構多いんじゃないかと思うんです。
何でその状態が出来上がるかと言うと、何でやってるのかが分からなくなってるからなんですよ。何がしたいのかよりも、何のためにやるのかって考えることが大事で。これは、アドラー心理学で言うところの『目的論』に当たるんですけど。例えば、旅行好きな方がいたとして、定期的にどこかに行けていれば、仕事は「何でも良いです」って人もいるわけですよね。だから、そういう方にとってはやりたくない仕事をやってたって良いんです。だって、本当にやりたいことは旅行なんだから。それができてるならOKなんです。
確かに!そうですね。
でも、「何のためにやってるの?」って誰も聞いてくれないですよね。子供の頃から。私は、自分の子供に「何のために勉強するの?」って聞くんですよ。
僕は勉強しなさい、しかいわれなかったんですけど(笑)
ウチの子は「バカにされたくないから」って言うんですよね。それはそれで、自分自身の目的であって、できるかできないかは本人次第だからどっちでもいいんですよね。何のためにっていう目的が大事で、それを子供の頃から教えてくれる大人が周りにいたらいいな、って思いますね。
目的論で生きられると勝手にやり出す状態を作れる
(年齢が)早いうちから、「このためにやってるんだね」って大人が共感してくれたら、目的を見失わないですよね。
そうそう。色んな子がいて、例えば親御さんが薬剤師さんだったら、その子供さんも薬剤師になりたいっていう子もいるんですよね、小学校1年生くらいから。片や、ウチの子みたいに、怒られたくないからって言う目的で頑張ってる子もいるし。ただ、ほとんどのお子さん、(もっと言うと)大人も、何のためにやってるんだろうって分かってない方が多いと思うんです。この、『何のために』が分かっていれば『勝手にやり出す状態』が作れるんですね。
数多くコーチングされてきたご経験の中で、夢とか目的を確認できて動き出すことができた、って方はやっぱり多かったんでしょうか。
コーチングでも正に、夢と目的(を確認するのが大事)。そのためにどういうことができるか、どういうルートを辿りたいのかを伺っていきます。そうすると、やるべきことが見えてきて、当日からでも動き出す方が結構いらっしゃいますよ。
アドラー心理学って言うと、他人のことは他人のことだから、気にし過ぎないように、みたいな考え方がありますよね。
“課題の分離”ですよね。
あ、そうですそうです。『嫌われる勇気』っていう本を昔、読んだことがあるんですけど、その考え方を一番強く覚えていて。
課題の分離が、みなさんに一番刷り込まれてるんですね。私がアドラー講師をメインに活動していた時も、「課題の分離ってどうやったらいいですか?」ってすごい聞かれました。結局、さっきの目的論の話と関係していて、『私』と『あなた』の目的は違うってことです。例えば、お母さんが子供に、勉強しなさいって(よく)言いますよね。でも、子供はなかなかやらない、と。そこには、お母さんの“宿題をやらせたい”という目的と、子供の“遊びたい”っていう目的が乖離してるんですよね。
目的が違ったら、うまくいかないですもんね。
大事なのは、お互いの目的をまず知ること。それができれば、共通の目的を持つことができる。さっきの宿題やりなさい(の例)でも、子供は宿題をやりたくないかも知れないけど、先生に怒られたくもないはずですよね。そこに、「お母さんも先生に怒られたくないから、どうすればいいか一緒に考えようか」って言ってあげれば、共通の目的になるんです。
なるほどー。僕も母親によく勉強しなさい、って言われまくりまして(笑)なぜなら、母親からしたら「良い学校に行って良い会社に行けば、一生安泰なんだから」みたいな考え方があったんでしょうけど、僕はそう考えてなかったんですよね。でも、会社に入って仕事しなきゃいけない(という考え方は抜けきらず)、学生時代の友人たちもみんな就活してたので。そうこうしてる内に、自分って何やりたいんだっけ、って状態になっていたんですよねー。結構、そういう人多いんじゃないかと思いますね。
親の目的に巻き込まれてますよね。小さい頃から(人それぞれ目的が違うという考え方を)知らないまま育ってしまうと、それぞれの人生を生きていかないといけないのに、分離できてないって状態が生まれてしまうんですよね。
すごい!全部が繋がってるように感じました!
アドラー心理学は、全部繋がってるので、どの要素が欠けても成立しないんですよね。
悩みを解決する力は誰にでもある
(中略、水口さんの過去のお話になりました。次記事で紹介しています。)
現在、『言葉をエネルギーに変えるメンタルコーチ』としてご活躍中ですが、クライアントさんに心が上向くようになって欲しいと考えられている、ということなんでしょうか。
そうですね。コーチング中って、クライアントさんのお話を伺う中で、ご自身が変化していくのが分かるんです。私はこうしたかったんだ、ああしたかったんだって。それができるんだ!って気づいた時に、私できます!とか、やります!って言葉が変わってくるんですよね。
悩みがあっても喋ってるだけで、(あれ、解決できるかも!)って思う瞬間ありますもんね。
そうそうそう。それが一番大事なんです。私が気付かせるというより、気づいてもらう。方眼ノートで、文字で書いていくと(自然と)気付くのと一緒で、コーチングは言葉を言ったり自分で聞いたりすることで気付いていく。だから、私もコーチング受けてるんですよ。
よく、コーチもコーチング受けてるって聞きますよね。
自分が言った言葉で気付いたり、コーチに「◯◯なんですねー」って言われると、(そうでしたぁ〜)って改めて私自身も気付いていくことが多くて。だから、まずは言葉に出す、誰かに話すって言うのが重要ですよね。結局、誰かに解決してもらわなくても、人は解決する力を持っているんですよね。ただ、マイナスなことを言っているとマイナスな状況になっていくので注意です。
お金がないって言い続けてたら、本当にお金なくなっていきますもんね(笑)
そうそう(笑)でも、チャンス来たー!って思えたら、状況も好転していく。そこなんですよね。自分の言葉を変えていくことで、エネルギーも変わっていく。だから、(自由)自在にできることなんですよ。今まさに悩み中という方は、是非意識してみて欲しいですね。
※以下、次記事に続きます。
まとめ
今回は、メンタルコーチの水口さんに、『やりたいことがない』状態について、アドラー心理学の『目的論』を通じてお話ししていただきました。記事をまとめると、以下の通り。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次記事では、水口さんの“人生を変えた『嫌われる勇気』との出会い”について紹介致します。
コメント
[…] 前の記事から引き続き、『言葉をエネルギーに変えるメンタルコーチ』の水口由美子さんにお話を伺っています。 […]