こんにちは、わたなべです。
ディーラーに行って新車の商談が始まると、必ず希望を聞かれる項目の一つがディーラーオプションですよね。人によって様々ですが、付けたいオプションは明確にあるのではないでしょうか。
何を付けるべきかということに正解はないですし、予算の許す限り付けたいものを付けるのがいいでしょう。
ただ、営業マンから一方的にお勧めされた商品とか、他のユーザーが何となく付けてそうなものを見ると、これは付けた方がいいのか、もしくは不要なのかって判断に迷うこともあると思うのです。
これはあくまで僕の私見ですが、わざわざ数万円を上乗せしてまで付けるまでもない“不要”な商品は存在します。
そこで今回は、「これはいらなかったかもなぁ…」と後悔しないために、新車購入時に必要のない5つのオプションについて解説します。
特に以下の方の役に立てるよう、記事を作成しています。
- 新車購入時に不要なオプションがあるとしたら知っておきたい方
- 新車購入時に付けた方がいいオプションについても知りたい方
- オプションを必要以上に勧められた時にどうしたらいいかわからない方
- 新車購入時に不要なディーラーオプション5選
- おすすめのディーラーオプション3選
- 自分に必要なオプションを選ぶためにすべき3つのこと
新車購入時に不要なディーラーオプション5選
まずは5つのオプションを挙げます。
- ボディコーティング
- フロアマット
- ナビゲーション
- ドライブレコーダー
- JAF
タイトルに『不要』と書きましたが、以上のアイテムを購入しなくていいということではありません。ただ、社外品でも安く購入・取り付けできるので、わざわざディーラーに頼まなくてもいいよね、という商品をリストアップしています。
それでは一つずつ補足していきます。
ボディコーティング
僕が声を大にして言いたいのが、このボディコーティングです。理由としては、以下の2点です。
- かなり割高で、価格の大部分がディーラーの儲けだから
- メンテナンスはユーザー任せで、結局実施しないまま終わることが多いから
ボディコーティングは10万円超えるのもザラで、安いものでも5万円程度はします。ただ、液剤自体はそんなに高いものではなく、価格の大部分は工賃です。たぶん利益率だけで言えば、ディーラーの商品の中で一番儲けが出やすいものの一つです。
また、ディーラーのコーティングはユーザー自身が行うことが前提になっていることが多いのですが、実施されているのをほとんど見ません。メンテナンスクリーナーを定期的にかけないと落ちてしまいますが、メンテナンスキットを一度も開けないという方も少なくありません。
ただ商品は5年保証とか謳われているので、結果的に『1度かけたら5年持つのか』などと勘違いされていることが多いです。何もしてないのにそんなに効果が持続しているのか疑問です。
やはり、ディーラーの整備工場は車を直すところという意味合いが強いです。新車のボディを本気で保護したいのなら、専門店でコーティングしてもらうのがおすすめですし、価格を抑えたいのであれば、以下のように液剤自体は売っているので、自分でかけることも検討してみてください。
フロアマット
割高なオプションの代名詞が、このフロアマットです。まずは以下の写真をご覧ください。
トヨタ・アルファードのオプションカタログから、フロアマットの箇所のみ切り抜きさせていただきました。
安いものでも税込8万円超え、高いものになると13万円超えです。
ただ、このフロアマットは社外品がたくさん出ています。例えば以下のような感じです。
Amazonでの価格ですが、2万円程度です。値段だけ見て言いますが、2割程度の支払いで済みますよね。
もちろん純正品が品質に拘っていたりとか、間違いなくフィットするので安全性は担保されているという面は確かなので、ディーラーで頼むのもアリです。ただ、車体への汚れ防止だけの用途なら社外品で十分ですし、純正が敷かれていたところで査定額が上がるわけでもありません。
フロアマットは部品だけあれば自分で敷けます。であれば、ここで少し価格を浮かせて、他でお金を使った方が賢い選択かと思います。
フロアマットにも工賃が取られているので注意
補足ですが、ディーラーオプションでフロアマットを頼んだ場合、工賃が取られている可能性が高いです。フロアマットはビニール袋に入って部品会社から届くのですが、その袋を破って車内に敷く、それだけで1500円とか計上されています。
あまりここをチェックする方はいないと思いますが、「フロアマットは自分で敷くので車内に置いといてください」と営業マンに言っておくだけで少しコストを抑えられます。
ナビゲーション
ナビもディーラーで頼んでしまうと割高なオプションの一つです。本体だけで15万円程度するものも珍しくありませんが、ネットで買うと半額くらいに抑えられる可能性があります。
実は、ナビ本体と取り付けキットを持ち込めば、ディーラーで取り付けてくれます。もちろん、この車種にはこの型番が適合しているとか、取り付けキットの部品番号を正確に調べる必要があるみたいなハードルがあるにはありますが、検索すれば結構出てきます。
このあたりが心配ならディーラーオプションを選択する一択になります。ただ、ちょっとの労力で5万円くらいは十分削れるので、検討の余地はあるかと思います。
持ち込みの場合、工賃が高くなることに注意
ナビやオーディオを自分で探してきて、これを付けてくださいと頼んだ場合、工賃は少し割高になります。と言うのも、オプションカタログに記載されている工賃は、本体をディーラーに頼んだ場合の金額だからです。
実はナビ本体にも結構な利益が乗っかっており、それを頼んでくれた方用の工賃がカタログには記載されているのです。例えば、ディーラーオプションでナビを頼んでくれたら工賃は13,000円でいいけど、持ち込みだと2万円以上になるみたいな感じです。
ただ実際に、オーディオを自分で持ち込みされる方は結構います。もっと言うと、「このナビにしたいけど、商品知識がないので代わりに用意してもらえませんか?」みたいに相談されることもありました。
実はそこまでやったとしても、ディーラーオプションを頼むより安かったりします。新車1台買ってもらえるとなれば営業マンも結構本気で動いてくれるので、無茶かと思うお願いでもまずは相談してみるのが大事です。
ドライブレコーダー
ドライブレコーダーも、ディーラーオプションだと割高に設定されている商品の一つです。
オプションカタログから選ぶと総額で3万円超えるみたいなことはよくあります。ただ、部品だけの値段にはなりますが、Amazonで購入すると数千円で済みます。
たしかに、取り付けに関しては配線など絡みますし、自分でやるにはハードルが高いですよね。ですので、難しければディーラーに丸投げでもいいかなと思います。
整備士は、オーディオやドラレコなどの取り付けはセットで行います。1つずつ別々で取り付けるわけではないので、正直営業マンからすると、ドラレコの取り付け工賃は少し安めでいいか、みたいな感覚なのです。
ですので、3万円のディーラーオプションを頼むより、数千円で買ってきて、3,000円くらいの取り付け工賃を支払った方が得じゃないですか、という話です。
ドラレコはカーショップも高価格設定
過去に配達用の車を購入した時に、ドラレコを付けたくてカーショプを回ったことがあるのですが、どこの店舗も結構いい値段取ってます。本体と取り付け工賃含めて25,000円とかザラです。
であるなら、自分で用意して自分で取り付けるか、難しいならディーラーにお願いしてしまいましょう。ドラレコの役割として事故の瞬間を撮影してもらっていればいいわけで、数千円で済むならそっちの方がいいと考える方も多いのではないでしょうか。
JAF
JAFとは、あのロードサービスのJAFのことです。オプションという形よりは、諸費用にサラッと入っているようなことの方が多いかもしれません。
JAFに加入しなくていいとは思っていません。ただ、街乗りで運転するだけなのであれば、自動車保険付帯のロードサービスだけでも十分であるケースは多いです。
新規加入+年会費で6,000円なので、新車価格の中に混じっていると安く感じて加入する方も多いかもしれませんが、総額を少しでも下げたいならカットしてもらった方がいいでしょう。
もちろん、僕のような職業ドライバーとか、日常的に長距離運転される方は入っておいた方がいいです。メリットについては、以下の記事をご参照ください。
■参考記事>>【人にかかる保険】軽貨物ドライバーがJAFに入る3つのメリット
おすすめのディーラーオプション3選
今度は、ディーラーで頼んだ方がいいオプションについても触れます。結論としては以下の通り。
- UV &IRカットフィルム
- メンテナンスパック
- メーカー保証延長
こちらも一つずつ補足します。
UV&IRカットフィルム
まずは、UV&IRカットフィルムです。後部座席やバックドアのガラスに、スモークフィルムを貼ることで、紫外線や赤外線から車内をより守れるようにするためのオプションです。
スモークが濃くなることによって外から見えづらくなる、プライバシーガラスとしての機能をより高める意味合いもありますね。
先ほど同様、トヨタ・アルファードのオプションカタログを切り抜きさせていただいたものが以下の写真です。
1台分で税込27,500円はかなり安いですし、一度貼りさえすればずっと効果が持続するという意味で高コスパの商品となっています。実際にこのオプションを選択する方は結構多く、特に女性の方が頼まれるイメージですね。
昔、このフィルム貼りについての感想を整備士に聞いたことがあるのですが、正直何でこんなに価格が抑えられているのかわからないレベルだそうで、本当はもっと工賃欲しいと言っていました。ただユーザーにとってはそれくらいお買い得商品ということなので、おすすめ度は高いです。
メンテナンスパック
メンテナンスパックもおすすめです。メンテナンスパックとは、将来的な修理代をまとめて先払いする無形商品のことです。
図解すると以下の通り。ダイハツさんのワンダフルパスポートの解説を引用させていただきました。
上の図の場合、納車から車検までの間の6回ないし7回分の点検料、また一部の部品代を、新車契約時にまとめて支払うことになります。
このメンテナンスパックに加入するメリットとしては以下の通りです。
- 点検ごとに支払うよりも、総額が割安になるよう設定されている
- 必ず点検の案内が来るので、オイル交換や必要なメンテナンス忘れを防げる
- ディーラーオプションに組み込めるため、ローンで分割支払いできる
ディーラーで新車を契約する方の多くが、点検や車検もディーラーに依頼しますよね。であれば、メンテナンスパックに加入した方が総額としては安いですし、整備は全部丸投げできるので「あれ、オイル交換やったっけ?」というような心配もなくなります。
車検だけは知り合いの整備工場で受けたいとか、オイル交換は自分でやるからいいや、みたいな方向けのメニューも用意されていて、幅広いニーズに応えている点もおすすめの理由の一つですね。
メーカー保証延長
最後は、メーカー保証の延長プランについてです。こちらも必ずと言っていいほど付けた方がいいと思っています。その理由としては以下の通り。
- 新車だったとしても壊れる時は壊れるから
- 将来的な修理代のことを考えたら延長保証料は割安だから
新車には保証期間があります。部品によって保証期間が異なっていて、3年または6万kmの早い方まで、または5年または10万kmの早い方まで、というのが一般的です。イメージとしては以下のようになっています。
■関連記事>>【本当はいらない?】中古車保証を付けないリスクと入るべき保証内容
ただ、このような保証が切れてしまった後に故障してしまうと、修理代は実費になってしまいます。ですので、保証期間は長ければ長いほど良いのです。
以下はダイハツさんのメーカー保証延長のイメージです。わかりやすいので引用させていただきました。
各メーカー同様ですが、以上のように、3年から5年までとか、5年で切れるところをさらに2年延長できるとか、追加支払いをすることで保証期間を延長することができます。
この保証延長プランは、納車から数年後でも付けられるのですが、新車購入時に付帯するのが一番割安で、金額にしてせいぜい2〜3万円程度です。他のパーツを付けるよりもかなり優先度が高いので、是非見積りの際には入れてもらってください。
自分に必要なオプションを選ぶためにすべき3つのこと
僕の独断と偏見で、不要だと思う、または必要だと思うオプションについて述べてきました。と言うのも何も決めずに新車の商談に臨んでしまうと、本当に必要なアイテムを選択できなくなるかもしれないなと、僕は考えているからです。
営業マンの勧められるがままにオプションを頼んでいたら予算がいくらあっても足りません。ですのでこの章では、事前にこれはやっておいた方がいいんじゃないかと思うことについて述べていきます。結論は以下の通り。
- 総額や月々の支払額の上限を明確にしておく
- 必要最低限のオプションを書き出しておく
- ネットで情報を取っておく
少しずつ補足します。
総額や月々の支払額の上限を明確にしておく
みなさん大体の予算は決めてから商談に臨まれているとは思うのですが、その金額はできるだけ具体的な方がいいです。
いざ商談になると、「これも付けた方がいいな」とか「もう一つ上のグレードにした方がいいんじゃないか」みたいな気持ちになりやすく、結果的に予算200万円のところ、いつの間にか総額230万円くらいになっていたりします。
分割払いにしてしまえば月1,000円とか数百円の違いなのですが、金利合計にすると実は結構な金額を払っていることになるので、節約できるならしておきたいところだと思うのです。
ちなみに、均等払いであれば、下記の式で概算の月々の支払い額を計算することができます。
■概算の月々支払額の計算方法
- 概算月額支払額≒{車両金額+(車両金額×金利×年数)÷2}÷(年数×12)
例えば、200万円の車を年利4.8%の5年均等払いで購入する場合は以下のようになります。
- {2,000,000+(2,000,000×0.048×5)÷2}÷(5×12)≒37,300円/月
ここまでシュミレーションして、いくらまでなら支払えるのかを確認してから、営業マンとの値引き交渉に臨めるとベストです。
必要最低限のオプションを書き出しておく
前述しましたが、商談中はいろんなオプションが欲しくなります。ですので、これだけは必要だよねというものだけリストアップしておき、他の商品は余裕があれば付けるくらいに考えておいてもらえるといいです。
また、こちらもこの記事で解説済みですが、何をディーラーに頼んで、何を社外品で賄うのかみたいなところも分けてあると尚良しですね。一例ですが、以下のような感じです。
■ディーラーで注文するオプション
- ドアバイザー
- メンテナンスパック
- 保証延長プラン
■自分でネット注文するオプション
- フロアマット
- ナビ(取り付けのみ依頼)
- ドラレコ(取り付けのみ依頼)
■余裕があれば付けるオプション
- 有料色
- UV&IRカットフィルム
- アルミホイール など
判断に迷ったら、それぞれの商品について営業マンに聞いてみるといいです。このオプション選びに関しては、比較的本音で相談に乗ってもらえるはずですので。
ネットで情報を取っておく
新車契約をする前にインターネットで情報を取っておくのも、自分にピッタリの1台を決める上では効果的です。
今や多くのユーザーが情報発信してくれています。例えば、『プリウス・オプション』とYouTubeで検索するだけでも、かなりたくさんのチャンネルがヒットします。
予算内に必要なオプションを組めたら満足度が高いですよね。それを実現するためには情報量が必要だと僕は思っています。
少し手間ではあるのですが、こういうことも新車購入の際の楽しみの一つだと思って、是非実践していただきたいですね。
と言うことで今回は、ディーラー以外で注文すべきオプション、またディーラーにお願いしてしまった方がいいオプションを中心に解説しました。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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